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レビュー一覧

小説・実用書『EQUILIBRIUM −均衡−【イラスト入り】』

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総合評価
5点
4.0
(25)
5点 5 8
4点 4 11
3点 3 5
2点 2 0
1点 1 1

※すべてのレビューが表示されていますので、Renta!で購入していないレビューも含まれています。

2020-05-18
評価点
4
テオさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
『In These Words』の前日譚、精神科医の浅野のNY時代のエピソード。同じく当時の恋人デビッドとの出会いを描いた『He Came, After You Left』の後に読みました。時には軽い喧嘩をするものの、NY市警の同僚として恋人として甘い時間を過ごしていた浅野とデビッド…ところが、デビッドが昔の彼女とSM行為にハマっていてS(ご主人様)だったという事を浅野が知ってから雲行きがおかしくなっていきます。自分もSM行為をしてみたいという浅野の欲求…それが単なる性的な好奇心からではない事を感じとったデビッドは、彼にSM体験の場を与えてくれたその世界のマスターというべき人物「M」(Sなのに…汗)に連絡を取るのです。ここから話が一気にSMへ!最初読んだ時は、なぜSMクラブなどでの軽い経験や、恋人間の疑似SMプレイではいけなかったんだろうか?浅野はどうしてここまで深くのめり込もうとするのだろうか?独占欲の強いであろうデビッドは恋人として平気なの?と思いましたが、SM行為を通して過去の自分・多くの人にとって絶対的な愛情を結べるべき両親との間に全く関係を築いてこれなかった自分の歪み(常に自分が捨てられる・置き去りにされるという恐れ)に向き合おうとしたのですね。絶対的支配者であるM、そしてデビッドとSMというよりDom/Sub関係を一時的に築く事で、周りのもの一切に目を瞑り自分の意思を殺しご主人様に従う事で得る信頼と絶対の安心感…物心がつく前の幼児期に親子間で持つべきこの関係を、浅野は疑似体験したかったんだなあと。そしてデビッドはうっすらとその浅野の歪んだ願望を感じていたからこそ、隠しておきたい嗜虐的な本来の自分に向き合う羽目になりながらもここまで付き合ったのだろうなと思いました。(それで結局、一生消えない刻印を身体に押されるのですが)SM自体はMとの間に全く性的な関係がなかったので、単なる鞭打ちなどの表面的な痛みがメインで(局部に物を入れたりとか)それほど痛々しいものではありませんでしたが、今回のこの2人の経験がデビッドと別れて浅野が日本へ帰るまでのプロセスの始まりとなっているのかも。二人の別離への予感があちらこちらから滲みでいているような感じがしました。
2019-08-15
評価点
4
ちゃっちゃっちゃさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
いわゆるSMものですから、読む人を選ぶと思います。それも単純な無理強いで(*´Д`)ハァハァというものではないので、そう言うプレイですか。でもなぁと言う感じです。両思いで愛し合っている筈の二人だけど、どこか温度差にずれがあると言う感じは良く出ていて、それが最初はアメリカ人と日本人という人種的な感性の違いだからかな?と思ったのですが、読み進んで克哉の幼少期の過去が出て来て、ああそうか。と。個人的解釈ですが、克哉が何を求めているのか、結局はそれなのねと。誰一人それはなれない(周囲も本人も拒否する)からこうなるのかぁと一人納得。ここから本編へ行くまでの間にまだ数多くの事があるかと思います。でなければ、ここでのことを踏まえたうえで何故本編の様な状態になるのか、その辺を深く掘り下げた話が出るのかなぁと期待しています。
2019-12-06
評価点
3
acchiさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
どこのサイトでもあまりレビューが高くなかったので購入を躊躇していたのですが、本編での克也に惹かれる者としては、やはり読んでしまいました。結果、普通に読めました。克也もSMに惹かれたというよりは、己の心の中の欠けている大切な何かを知るための手法の一つとして試してみたかったのだと思えば、突飛なチャレンジもまあわからないわけではない、という印象でした。職業柄もあるでしょうし・・逆にこのあと、何がどうなって克也が日本に帰ってくることになるのかの方が気になってしまいました。じらしプレイのように、本編を進めずにこの続きを出版するのは勘弁してほしいですが、このまま中途半端も気になる・・きちんと両方早く完結させてほしいです。
2020-05-25
評価点
4
イサクさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
漫画版だけを持ってて、デビットとの話は小冊子ぐらいで読んだ程度とまったく知りませんでした。日本での話、連続殺人事件の話、登場人物全く関係ない本当に過去の話なんですね、読んでて思ったのが精神科医の克也がすごく好奇心旺盛でよく喋るし、幼さを感じました。漫画版、日本での話のイメージとは全く違う。絵は同じだから歳も変わらないぐらいに思いましたが若さ溢れてました。デビットがかなり年上かなって思います。あらすじにあったようにデビットの本性について本格的なSMの世界の話。こんな関係本当に続くのかな?と辛い過去を忘れたいデビット、しかしその過去について興味津々な精神科医なのでSMの世界に半ば強引に入ってしまったことでデビットが忘れたかった本性を自覚させられ苦しむ、、という話なんですが、これはまだ克也がデビットを本当に理解できていない、相手の気持ちを読み取れない、それは克也の幼少期に両親と触れ合った経験がないせいもあって欠落してる部分がある、というもの。克也からしたらデビットは踏み台なのかなって、欠落したものがSMプレイの主、Mに会って気づくことができたので良かった、でもデビットからしたらいい迷惑、、自分の嫌な部分を直したいから足を踏み入れたくなかった世界に引き戻されただけでなく本当の自分らしさが分からなくなって、克也には直す必要ないじゃない、なんて言われてるようなもの、、困惑するし、オマエは本当に俺を愛しているのか?と散々デビットに言われるのも分かるし、そーいうの見てたらそのうちこの2人離れるかな、、と思えてもくる。日本での話は年下の柴田だっけかな?この1冊だけ読むと、過去話だなーと納得したというかデビットが可哀想というか、なんか切ないなーと思いました。結局若い精神科医に振り回されたわけでしょ、というか克也はたいがい誘い受け、、好き者なんだなーと分かりました。ミーハーでデビットに対しても一端の精神科医の物言いばかりですが結局は力あってカッコイイ支配者であってほしい、強くあってほしい、という憧れが強そう。だからデビットが過去Sやってたと知ったからには、是非たまにはSでプレイしてください、いやです傷つけたくないから、て感じです。本気でデビットSの本性を隠したい直したいと思って傷ついてるのにお構い無しの克也でした。血まみれの本格的なSMプレイです。本当にまだ若いなーと思いました。
2019-08-19
評価点
4
つぴどさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
『He Came, After You Left In These Words外伝』読んだ後に、すぐにこちらの作品を読んだため、二人の蜜月が遠い遠い過去のような気分になりました。SMものということもあり、一度読んだだけでは私には理解出来ませんでしたが、『In These Words』で氷の女王と呼ばれるようになった克哉の原点となった作品だと思いました。
2019-08-16
評価点
4
みみさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
In These Wordsが好きで読んでいますが、主人公の浅野克哉のイメージがそれとは微妙に違うようで私は少しとまどいました。In These Wordsよりも弱弱しく泣く場面も多いのは若い頃の事だからでしょうか。けれでも、話の流れは当然面白く引き込まれるように読めました。
2020-05-15
評価点
5
kitty99さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
In these words が大好きなので読んでみました…凄くハードコアです。S & M が駄目な方は読まない方が良いです。心臓をバクバクさせながら読みました。漫画では描かれていなかった2人の過去などが掘り下げられていて興味深かったです。
2019-09-29
評価点
4
taskさん
Renta!で購入済み
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均衡〜。抱えている満たされないものを満たせたのでしょうか?愛して寄り添ってくれる人がいるのに、必要だったのかな?それで、失ってしまうかもしれないのに。
2020-05-24
評価点
3
KERMITさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
キャンペーン中だった事もあり本編をより楽しむ為の一助になればと購入しました。最初こそ克哉の過去と内なる闇に迫りたいと頑張って読みましたがデビットがサディストとか違和感あるし、SMの世界に執着する克哉にもついていけませんでした。一冊丸ごとサディズムとマゾヒズムのお話しなんて正直きつかった。共感など無理だしいったい何を見させられてるんだろうと思考が停止しかけました。なので途中Mが克哉に口付けたとの文章に対して挿絵はMがデビットに口付けてる所とか、プレイ中の描写もどんな体勢とればその行為の最中にそこに届くの?なんて本筋に関係ない細かい部分にツッコミを入れながら最後まで読み切りました。結果この作品は読まなくてもよかったかも。過去の話とはいえデビットと克哉はお互い心の欠けた部分をSMプレイで均衡を取りながら繋がっていたとしたら本編で篠原とはすんなり幸せになれないような気がしちゃうし。。拗れるのは勘弁。とにもかくにも本編が早々に完結することを願わずにはいられません。
2020-05-20
評価点
5
hikoyamaさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
以前同人誌で読んだ時は、克哉がどうしてMとのplayに執着し、その後もデイビッドが 身代わりなって 身を挺してMから克哉を引き離したにも関わらず、そう言うplayにのめり込むのかわからなかったけど、今回改めて読み直してみると、克哉の幼少の頃のトラウマがいかに根が深くデイビッドのあふれんばかりの愛をもってしても、その穴は中々埋められないものであるとわかりました。そしてデイビッド自身も薄々とそのことは気付いていて、もどかしく、切なくてデイビッドが可哀想で不憫でなりませんでした。心理描写が繊細でデイビッドの思いがひしひしと伝わります。そのデイビッド、 同人誌 バッドカンパニーで不吉なフラグが立ってる・・・のかな。克哉が日本に帰国してしまう 何かしらのきっかけになるのか。また本編4アニメイト版の番外編、篠原と極悪寺岡がITWにどう絡んでくるのか続きがもうまちどうしいです