レビュー一覧

梶原一騎の空手マンガと言えば空手バカ一代ばかり挙げられるがこれは空手バカ一代の元でもありながら、カラテ地獄変などにつながるエッセンスもふんだんに含んでいる。カラテ地獄変牙やそのフォロアー作品の軍鶏では、絵のためにどうも人間の性悪なり的部分がドギツ過ぎるように感じてしまうが何か潔癖な部分のあるつのだじろうの絵が、ギリギリ悪趣味に陥る事から作品を助けている。不運に埋もれた傑作！

最近の漫画にありがちな一話一話のテンポの遅さは有りません、ストーリーの展開は気持ちいいくらい早いです。僅か7巻ですか、一人の少年の成長がソコに凝縮されている傑作です。そして版権問題で長らく発刊されておらず古本がプレミアとなっていた漫画です、お勧めします。

かなり昔読んだことがあるが再び読んで凄く面白かったです。

空手バカ一代を読んで極真空手を２０年修行しましたが、幻の作品を読むことができて感動しました。すっかり中年のオヤジになりましたが、空手を始めたばかりの頃を思い出しました。ゲームばかりやっている今の男の子にも、是非読んでもらいたい作品です。最後まで読むのが楽しみです。

40年以上前に最終回の少し前まで月刊誌で読んでいて気になる作品であった。が、今回目にした最終話は少し消化不良なかんじで終わってしまった。原作者としては、次の作品のことや当時の日本人選手（キックボクサーや実戦空手家）の実力も考慮して、これまでの痛快格闘技まんがのような終わりにしたくなかったのであろうか。