レビュー一覧

主人公の蔦子、まごうことなきストーカーです。それも高校、職場…全てを莇を見つめるために選ぶ筋金入り。普段の蔦子がそれなりに可愛く仕事が出来るだけに、豹変した時の様子は病んでいて恐怖！目が怖えええ〜！その真っ直ぐすぎる想いはすでに猟奇的で狂気の域なのですが、後半になるとだんだんと「これは違った形の純愛と言えるのでは？」という気にもなってきます。いや、付き纏われる方を思えば重すぎる愛は恐怖以外の何ものでもないのですが… 恋人ではなくストーカーであった事を自ら莇に打ち明け、莇も記憶喪失だった自分を支えずっと寄り添ってくれたことに絆されてきたか？というところでハピエンかと言うと、そうはならない。蔦子の幸せのゴールは莇から愛されることではなく、彼を陰から見つめ自分の生活の全てを莇で満たしストーキングしている事子そが一番幸福なんだろうなと思いました。蔦子と同じだけの熱量で他人を愛するなんて、莇にも他の誰にも出来っこないからなあ… うーん病んでる。

こんな読後に主人公が愛しいストーカーものってあるかねー？怖いとかホラーとか感じる人もいるかもだけど、この程度の好きと思い込む行為はままあるし、みんないつも精神が健全で万全なわけもないし体調にもよる。自分がここから感じた想いは薫と近いものかもしれない。おいおい、言いすぎだろ…好きだわ！みたいな。あと、神に対する考え方もいい。あいつらマジなんもしねーから。信じるものしか救わないせこい奴らだ。むしろ信じるものさえ救わない。だから蔦子のロジックは好きだね。結論としては蔦子が好きになる漫画だった。

ていうか、説明文にごくごく普通の人がって書いてあるけど、ごくごく普通の人はストーカー行為なんてしないし、記憶なくしてる人に私はあなたの恋人ですなんて嘘はつかん。気持ち悪い内容の漫画だった。

ストーリー好きでしたが、読み返すことはなさそうので、レンタルで良かったです。

絵柄がとても丁寧ではっきりしているので好感が持てる。しかしそれだけにヒロインの狂気が表に現れたときの怖さ 恐怖感が非常に強調される。絵の綺麗さ しっかりしたサスペンス風のストーリー構成などの点でコミック作品としてはとても良い作品なのだが、読後感は重苦しい。

今まで読んできたどの漫画とも違う、独特な魅力に覆われた作品で最後まで夢中で読んでしまいました！予想のつかない展開が面白い！出会えてよかったお気に入りの作品です＾＾

なんとも言えない主人公であり、事件がらみの部分もまた怖いです。

何を言いたいのかさっぱりわからなかった。

主人公が愛する人のために嘘をついて彼女と名乗り出るやや現実離れした話です。本当に人を愛する時は相手のためを思って行動しますが、この主人公は自分のために愛を語っています。共感はまったくできませんが、なぜか目が離せません。

主人公のぶっ飛んだ感じが面白くて、続きが気になります。まず主人公がストーカーという設定もめずらしい。愛情とか好意とか、綺麗なだけの物語ではないですが。