レビュー一覧

こういう作品読んで思わず涙が出るのは、年を取ったのと疲れてるのが原因でしょうか。やだなぁも～う。作者買いですが、サラリーマン同士なのでいつもの(と言っても久しぶりの新作ですが)ちょっとおしゃれなイメージとは違い落ち着いていて、無駄のない会話と無音で流れるコマがいやというほど沁みわたりました。誠さんはもう何年も仕事に疲れ恋人もなく、おそらく周囲に目が行く余裕なんてないんですよね。それなのにそんな自分を見ていてくれた人が、しかも自分のために泣いてくれる人がいるなんて、誠さんにとってはまさに思いもよらない衝撃的なこと。だから葉山くんが自分を見つけてくれるところが好き、というのは核心であり、またそんな葉山くんとの出会いによって、あんな社長でも自分を見ていてくれたということに気づけてホント良かった。誠自身のために。具体的なベッドシーンなどはないですが、そんなことはどうでもいいと思っちゃう(あ、ダメ？)。こうやって真摯に向き合う二人の話は大好きです。

本当にいいもの読みました。ありがとうございます。競馬場に写真とりにいくという設定も、誠実さとか真面目さとか一般受けするリア充とか目指すのではなく、心の声に従える彼の性格が全部浮き彫りになってて作者は天才か！と思いました。情緒のかたまりなので、くっついてエロ話というスピーディで表面的なストーリーを求めている方はレビュー落とさないために読まないで欲しいくらいな気持ちです。エロなしでも、２人がめちゃ愛し合ってるのが分かり幸せになれます。そしてゲイ友の２人がすごーく素敵でした。

嬉しいですね…( ^ω^ )。もうBLは描かないのかなぁ…なんて思っていたので、web operaでbassoさんの表紙を見た時は、ホント、嬉しくて.嬉しくて.テンション上がったのを思い出しました。去年の8月だったんですね…。自分のレビューを読み返してみたら、ちゃんと嬉しい気持ち、表現してますねww。作者買いです。オノ・ナツメ名義を含め、好きな作家さんなので、客観的に評価出来てないかも知れませんが、個人的には好きな作品になります。趣味が競馬や写真だったり、出会いが新幹線のホームだったり、社畜のリーマンだったり、設定.ストーリーの流れが現実的な所が好みです。恋愛面も絡めながら、趣味の楽しさ、働くコトの大変さを描いている所もGood！←この人間ドラマと、恋愛ドラマの配分バランスの良さが、凄く好みに合ってました。軽いキスのみ.エロ無し作品。エロ無しで良いと思います。bassoさんはエロを描かない作家さんではありませんが、どちらかと言ったらエロを楽しむような絵柄.作風ではないと思うし、コチラの作品はそんなテンションでもなかったと思うので、中途半端にエロを入れるくらいなら、エロ無しで良かったと思います。 web operaで全4話読んでいたので、購入するか？ちょっとだけ迷いましたが、描き下ろしの後日談が気になったのと、やはり最初から最後まで、通して読みたくなったので購入しました。描き下ろし、19ページ。相談に乗ってくれたゲイリーマンCPに、木下さんを紹介しつつ&ノロケつつ、4人でクラフトビールを飲み屋さんで飲んでおりました。飲み終わった後の、自宅での改めての告白、軽いキスはこの後日談なので、私は単行本を買い直して良かった！と思いました。ただ私はbassoさんのファンなので……。特にbassoさんに思い入れが無い方は、ご褒美Hがある訳でも無いので、わざわざ買い直す程でもないかも……ですね…。

はああ！久方ぶりに、じっくり丁寧に心情が描かれていて「こんな恋愛、本当にありそう」って思わせてくれる良い作品を読みました。エッチもキスもないけれど大満足(そりゃ、あったほうが嬉しかったけどさ…)。おじさま、きっと受けだよね…？めちゃくちゃ色っぽくて、何気ない仕草にドキドキしっぱなしでした。

腐友人にオススメされて読んだんですけどね、ヤバいです！心洗われます！神です！絵が凄く好きと言う訳でも無いので期待半分だったのですが、淡々と亨くんの誠オジサンに惹かれていく様子が描かれていて、恋の初めの様子に共感しちゃって胸きゅんの連続。亨くんの真っ直ぐな好意が誠オジサンの心を開いて仲良くなっていく過程や、それがかけがえのないものとオジサンに認識されるクライマックスで涙腺崩壊……何なんですか…こんなの最高じゃないですか…！純愛なんて糞、エロ寄越せ！のこの私が、エロなんて余計なもん要らんと思いましたからね？感動をありがとうとbasso先生とオススメしてくれた腐友人に言いたい！そして買うか迷ってレビュー読んでる皆さん、胸きゅんと感動の涙を流したいなら買いですよ！

まずこの作品にたどり着いている時点で、これを読んでいるあなたがこの人がオノナツメさんであるという事は勿論知っているでしょう。ならばこの作品を読むことに躊躇する要素はありません。つまりbasso作品とはbassoさんの作風が好きか？　というところに全てかかっているのです。激しい濡れ場が見たい！　とか、分かりやすい胸キュンが欲しい！　とかそんな人には向きません。そしてbasso名義の作品との比較ですが、比較的心情を丁寧に描いています。行間を読め！　と言わんばかりの作品も多い中でこの作品は読みやすさで言えばトップレベルでしょう。恋愛って結局俯瞰してみれば小さな話なんですよね、きっと。すごくドラマチックなことが起きるわけでもない。でも当人たちの間ではそれこそ人生を変えるような出来事。人と出会い、人は変わり、そして人生における一ページを作っていく。素晴らしい作品に感謝。

読み始めて「basso先生、BLを書き続けて下さってありがとうございます！」と思わず心の中で感謝しました。新幹線の中でのちょっとした仕草、視線から恋する気持ちが溢れていて、台詞ほとんどなしでも胸が締め付けられました。稀な才能を持った漫画家さんであることを再認識しました。読めて幸せです。もっと読みたいです。

BLでこんなにお洒落な表紙は久々に見ました。もうずっとファンなのですが、BLは久しぶりですかね。でもどの作品も人間ドラマが素敵で。深いところで感じる愛が心地よくて…この先生の本を読んでいると、ジャンル分けって必要なのかなと思ってきます。世界のワンシーンを覗いた感覚。あとこれは個人的な性癖ですが、くたびれたおじ様って最高にえろいですよね。

様式美的なBがLしてるのもすきだけど、こういう作品にたまらなく心を持って行かれる。年をとったせいか。大人になったら意に添わないことや孤独感とかただ消費する日々にじわじわ疲れることがある。決定的な出来事があるわけでないし、仕事を辞めたいわけでもない。でもただただ消耗して疲弊したところに、亨くんだけが見つけてくれたから。気持ちが傾くのもすごく共感できる。

もうときめく～だって中坊みたいな恋だもの。なのに熱い想いは胸に秘め、相手の幸せを気遣える大人の恋ってなに～。なんだか気になる…が恋心となり、誠さんの「となりに」に、享くんの「となりに」が加わっていく過程がそれはそれは繊細に描かれ、心情を伝える確かな画力は、誠の鬱屈した空気が享によって浄化されていく様子も感じさせてくれます。この作品を一言で覆うなら真摯なる人々。相手にも自分にも誠実に向き合うふたりに、享の相談に乗ってくれる思慮と率直のゲイカップル。彼らがまたよくて…手に愛がある。4人が顔を合わせる後日談には、それぞれの好きと幸せが溢れています。