レビュー一覧

９歳でトーマの心臓の洗礼を受けて早、４５年。新しいエドガーとアランの物語が読めるとは…野暮な感想は書きたくない。萩尾望都先生が、好きな物を好きなだけ描いてくれるだけで私の魂は薔薇が咲き誇ります!

実は期待してはいませんでした。今更、と思ったし、絵柄も変わっているし、あまり読みたくなかった。あの出来事の続きを書けば、反発も悪評も避けられないにもかかわらずなぜそうしたのか？作者にとっていいことは何もないはずなのにどうしてだろうと。読み始めると、自分の中にカプセルに閉じ込められていた昔の自分がいたことに驚きました。おそらく作者の原動力は、思春期にこの作品を読んだ多くの人の心の奥底に留まっている、その人自身一部を解き放つという作者の強い使命感なのではないでしょうか。

エドガー ！！私達の今いる２１世紀に再び存在しているなんて。唯々、胸が一杯です(感涙)。今後アランの復活も待っていていいとは、、、、御大望都先生 ありがとう！

初めて旧作を読んだのは私が高校生の頃でした。その時点で完結してもう何年も経っていましたが、エドガーとアランの物語に魅了され、連載のリアルタイムに触れられなかったのを悔しがり、ラストに涙しました。それが今またその続編が読めるとは！エドガーは本当にエドガーのまま、アランもそのまま。自分は高校生当時には想像もしなかった年齢になりましたが、ヴァンパネラ達は本当に時の流れを超えていると思いました。二人を覚え続けてていて、マンガを好きなままでいて良かったです。

一族の成り立ちとか、仲間との関係とか、明らかになってきて、、たまりません。しかも、あの火事の後の続きがやっと読めた！まだまだ続きが気になります。

続編の続編、作品買いです。新しい人がどんどん出て来て、追っ連くのが大変w。核心に迫って来てて、読むのを止められないです。壮大な話で、現実逃避には持って来いな時間を過ごせますw。読後も余韻に浸りまくりです。それから、絵が良いです。全体の構図とか、人の表情とか。

前作で地ならしされて、今作ではいよいよあのラストから繋がる物語が始まる。消えてしまったと思っていたアランはまだそこにいるの？孤独で孤高の人だったエドガーの、存在の証であるアラン。アランを取り戻す為のエドガーの決意が物語を引っ張っていく。伝説的な名作の続きが読めることに感謝です。この香り高い文学的な世界を若い皆さんにも是非体験してほしい。『ポーの一族』の空間表現は芸術的です。若い作家さんは見習うべし！

エドガーとアランは、大人っぽくなったね。小鳥の巣の姿もいいけれど、これはこれで華やかですてきだ。作品の世界観も深みを増して、大人になった今も十分楽しめました。

もう二度と彼ら一族には会えないと思っていましたが、また会えることが出来てこんな幸せなことはありません。初めて読まれる方は、是非、旧作品からお読みください。

エドガーがどうなったのかずっと気になっていたのですが、、、その後の話　過去の話　色々なポーの一族の話が読めると思うと楽しみ　新作を今後も読み続けていきたい