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年齢確認
30年近く前の作品なので電子テクノロジー部分(携帯電話が出てこない、コンピュータの位置づけ等)に時代を感じますが、逆に言うと年代を感じさせるのはたったそれだけ。最初から最後までリンダパワーが炸裂しています。濃密な心理描写と深い世界観にもう、主人公テッサと一緒になって夢見心地から一気に奈落の底へ…読みながらジェットコースターのように心拍が上がったり下がったり。事件の犯人は比較的すぐに感づいてしまったのですが、お話しの先が気になるというよりも、熱く激しい世界に入り込んで読後もしばらく抜けられない…という感じです。テッサが苦しんでいる場面では感情移入しすぎて涙が出るやら、相手であるブラットを殴りたいと思うくらい興奮しましたが、二人がそれぞれに苦しんでいる様子に、いつしか愛の裏表を見たような深さを感じました。心がズタボロになってもなお、自分の名誉のために立ち上がるテッサの姿には感嘆するとともに、勇気と元気を貰ったように思います。
何度読み返して見ても、ヒーローからヒロインへの真摯な謝罪の言葉が見つかりません。愛していたヒロインに裏切られたと思い込んだ為の言動だったと、自分を正当化する主張ばかりしてます。それが上手くいかないと、今度は肉体関係で懐柔しようとするし、友人を思いやって真犯人は許せるのに、自分は許してくれないのか、と「許せ、許せ」のゴリ押しには呆れました。それに比べて打ちのめされ、迷いつつも、ヒーローの「いいところ」を探し、彼の気持ちを理解しようと努力し、許し、プロポーズを受ける決断をしたヒロインには感心するばかりです。最後に、本来告訴は証拠の小切手のサインの筆跡鑑定、お金が振り込まれた背景の追跡調査等、一点の疑いも無くしてから行われるべきものです。個人的な感情で全部飛ばして告訴した時点で、このヒーローはアウトです。
漫画のほうを先に読んで、あとで原作者はリンダ・ハワードだった、と思い直し、読み直しました。漫画のほうのキャラクタの心理描写がよく解らず、ちょっといい加減にしなさいよ、ヒーローと思うものだったからさ・・・ヒーローの気持ちと、ヒロインの心情がすごく書かれているので、原作のほうが当然ながら深いです。ヒーローのあまりの仕打ちに、ヒロインはどうやって許すのか、不思議に思ってましたが、あまりに好きすぎてボロボロになる様に心が打たれます。でもやっぱり、ヒロインは人が良すぎる。ヒーローはヒロインを傷つけた自分が許せないくせに、ヒロインを好きなことも諦められない傲慢極まりない男ではあるけど、ヒロインがその手を離せないなら、仕方ないのかな、とも思うくらい。愛しすぎて、嫌いなのに手を離せない辛いヒロインに、ただじっと待つヒーロー。真犯人を許した心の広いヒロインに、どうして自分は許してもらえないのかと怒るヒーロー。ヒロインの中の愛の深さがよく解って、さすがリンダ・ハワードだ、と。
誘惑の湖 と内容が若干似ていますが、あちらは知り合う前からヒロインを疑っていました。こちらは、知り合って恋に落ちてから ヒロインが事件に関与していると思い込みます。どちらにしても、無実のヒロインにはショックですよね。信じている人に信じてもらえないって!結局は信頼の問題ですが、最後に許せるヒロインが 寛大ですね。
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30年近く前の作品なので電子テクノロジー部分(携帯電話が出てこない、コンピュータの位置づけ等)に時代を感じますが、逆に言うと年代を感じさせるのはたったそれだけ。最初から最後までリンダパワーが炸裂しています。濃密な心理描写と深い世界観にもう、主人公テッサと一緒になって夢見心地から一気に奈落の底へ…読みながらジェットコースターのように心拍が上がったり下がったり。事件の犯人は比較的すぐに感づいてしまったのですが、お話しの先が気になるというよりも、熱く激しい世界に入り込んで読後もしばらく抜けられない…という感じです。テッサが苦しんでいる場面では感情移入しすぎて涙が出るやら、相手であるブラットを殴りたいと思うくらい興奮しましたが、二人がそれぞれに苦しんでいる様子に、いつしか愛の裏表を見たような深さを感じました。心がズタボロになってもなお、自分の名誉のために立ち上がるテッサの姿には感嘆するとともに、勇気と元気を貰ったように思います。