レビュー一覧

一夜の過ち、オメガとアルファでも起きるシークレットベビー、ハーレクインよりも甘かった、ニ人に幸あれ。

オメガバース性が、まだ世界的に、多くの人に知られる前の設定のお話。あれっ？この小説、300ポイントで読んでいいの？と、感じた素敵な話でしたよ。サンプルを読んで話の流れはわかっていたのに、ドキドキしながら読みました。それぞれのサブキャラも 、ほのぼのホッコリしていて、悪役はいないので、安心して読みました。

綺麗にまとまり過ぎていてかえって不快になります。優しいだけのストーリーでつまらない。

オメガの特性をはじめ、バース性についてほとんど解明されていないという元祖(？)設定の作品は珍しい。けれども、著者ご自身があとがきで書かれているように攻が『優しすぎ』てスパダリ感がないのと、受のいうような『慎重だけど、いざ事を決めたら大胆』という具体的なエピソードがなかったため、あまり彼の魅力と彼を想う受の気持ちがしっくりこなかったかな。受の周囲も優しい人ばかりで読んでいて嫌になることはなかったけれど、妊娠・出産そして寄りを戻すことに反対する人が全くいないってのも逆にご都合すぎてちょっとしらけた。修羅場とかドロドロな部分はもちろんいらないけれども、多少辛味はあった方が良かった。

ほんわかした素敵な作品でした。登場人物が皆良い人で安心して読めました

なんだか、言いたいことを我慢してたらハッピーエンドに落ち着いた感が否めない。オメガバース黎明期とはいえ、アメリカの資産家の方が情報が遅いなんてことがあるのか？とか、いろいろ疑問に思う点も多々あり、あっさり読み終わってしまうボリュームだったので４８時間がオススメかなぁ。

オメガバース版ハーレクインです。シークレットベビーもの。理解のある優しい世界にお住まいで何よりです、という感じ。普通なら微笑ましい！って読み終わるんだろうけど・・番号変えて連絡絶って逃げた先が、実家って。大富豪さん、5年も待たずに来れるでしょう。笑 あとこれは、私は医療従事者ではないのでなんとも言えないのですが、通常妊婦に身体的不安がある場合は"早産"に向けて進むんじゃないか？と思って、なんだか色々しっくりきません。もちろん、ファンタジーなので、正直なんでもありだとは思うんですが。ただ、あるあるな現実を混ぜ込んでいくからこそ、物語として面白くなっていくのに・・？と不完全燃焼。なんだかな。あとこれは、完全に好みの問題だし、何が引っかかってたのか全然わからないけど、コウタが無理だった（笑）子供が出てくる話は好きなんですが、この作品に関しては、イラついて仕方なかった。なぜでしょう。漫画だったらもしかしたら、素直に読めたかもしれない。分かりませんが。総合的に、４８時間で十分だと思います。

あっけなく終わったので、少し残念でした。もうちょっとハッピーエンドの後を読んでみたかったです。

オメガバースがまだ一般に認知されていない時代…オメガバース黎明期の設定だというのが面白かったです。読んでいるこっちの方が「優吾、その体調不良は発情期なんだよ」「J～ そこでうなじをガブガブしたら番になっちゃうじゃん！」と突っ込みながら読んでしまうという。ただ財力も行動力もあるJが、行方不明になった訳でもなく実家に帰った優吾を4年も放置しておいたのはなんだかなあ。男盛りで働き盛りの名家の跡取りともなれば、その間政略結婚しててもおかしくないですね。あと父親の秘書だった後藤さんが、父親と完全に離れて他州で暮らしていた愛人とその息子（しかも息子が生まれた頃から既に愛情が無くなってる）の家にしょっちゅう出入りして、面倒をみたり遊んだりしていたというのもちょっと違和感を感じてしまいました。実は父親はずっと本妻よりも日本人の愛人を大切にしていた…というなら納得ですが。二人の息子の幸多がすごく可愛らしかったので、是非“オメガバースが世界に浸透した時代”の成長した幸多（α 金持ちで誰からも愛されて育ってきた故の天然陽性）とそのΩ（優吾と似たタイプの地味ネガティブ美人な同級生）ってな感じのスピンオフが読みたいです！中年夫婦でラブラブのJと優吾もね。（勝手な想像ではJはエログロな画風から一転、優吾と幸多をモデルとした天使画や親子像を描く画家になり、優吾は喫茶店を合体させた桜画廊でコーヒーを出しています）

ハピエンでさらっと読める作品です。もう少し何か山があるのかなぁ？と贅沢にも思いましたが、とにかく悪い人が出てこない平和な話でした。48時間レンタルで十分満足感はあります。