レビュー一覧

『ホテル・チャッツフィールド』シリーズの第2期1作目です。話の内容はみなみ恵夢先生がコミック化された第2期3作目『一夜に賭けた家なき子』との関連性が特に強い作品で、今作では描かれていないヒーロー妹レイラとジェームズが出会った経緯とその後の二人はこちらで描かれています。又、コミック版ではページ数の都合なのか改変されていますが、ヒロインがチャッツフィールド家のスキャンダルを追っていた理由は、原作ではヒロインの親友、イザベル(シリーズ最終作『ホテル王の非情な求愛』のヒロイン)が所有するハリントン・ホテル・グループのチャッツフィールド家による買収計画を阻止する目的でした。それでもコミック版は二人が惹かれ合う過程や、終盤ヒーローが自己反省してヒロインを追いかけていく流れに無理を感じさせないし、全体的には上手く纏めてあると思います。特に後半の、原作で読んだ時流石にちょっとこれどうよ、と思ったヒロインがセックスをした後でヒーローに婚約破棄を迫るシーンを無くしたのは良かったです。

ウーン、無料サンプルを読んだ時は、絵柄は好みではないけれど、シーク物にはいい雰囲気出してる！って思ったんだけど……。実際に読んでみるとちょっと期待外れだったかな？お互いの不幸な過去、これはまぁ良いとして、ヒーローのシークが見た目の顔と中身が違いすぎた感じがしました。見た目、これでもか！的な俺様シークなのに、結果的にちょっとなよっとした感じに思えてしまって。まぁ、自分の心に正直になった結果と言えばそれまでなんだけど。ヒロインも、強気を突き通して『んもーッ』て見ててこちらが涙しちゃう感じなんだけど、もうちょい健気感と言うか女の色気を感じさせてくれると、ドップリひたれる感じなんですけど。あと、体のバランスが気になった所が有りました。妙にヒーローの手の大きさが変じゃない？って感じちゃって。何だかアラが目立ってしまったのかな？でも、シーク物と言うか中東風と言うか、オリエンタルな感じは絵柄と合っていると思います。この作者さんには、シーク物描いて欲しいですね。

正直、あまり入り込めないまま終わってしまいました。原作はまた違うのかも？

正直、好みの絵ではありませんでしたが、表情がとても豊かでした。表情一つで伝わってくるものを、作品を通して感じました。最後はベタな感じでしたが、王の過去の出来事はまさかな感じで、でもそんなすぐに変われたの？どんな風に変わったの？と、ちょっとそこが気になりました。無期限にしようか、悩み中。

それぞれ辛い過去を背負っている二人が、ヒロインの仕事ゆえに近付いていくお話です。大切なものを守れず、今度こそ失敗はしないと自分の犠牲も厭わないヒーローと、自立していて必死に真実を追い求めるヒロイン。二人の会話はとても切なかったです。特にヒロインが、ヒーローの為に全てを投げ出す覚悟をしたのは心に沁みました。最後のヒーローの覚悟に拍手です。幸せになれて良かった。

シークとこんなにタメ口を使える女性もそうそういないですよね。

悪くはないけれど、みんな自分の希望ばかり通そうとして、周りを傷つける可能性があることを全く無視していない？ヒーロー、婚礼を控えた人間が何やってる？しかもそれは「誘拐」だ！ヒロイン、テープの事だってもっと良い方法があっただろうに。渡した情報が新たな火種になるとか考えないところ、考えが浅すぎ。最終的な結果を婚約者が嬉々として受け取ったのか？主人公達だけハッピーエンド♪って、自己中。こんな人たち上に立つ能力を持っていると思えない。スッキリしない。

癖のある絵柄ですが…砂漠の国のシークにはハマッてましたね。ヒーローもヒロインも過去に辛い思いをして、自分を追い込みながら生きていましたが、痛みを分かち合える最愛のパートナーを得て穏やかに過ごせますね♪

いきなりヒロインの誘拐から始まるストーリーに展開が早すぎてついていけませんでした。

アラブのシークものは背景もキレイなので読んでいてハッピーな気分になりました。登場する人がみんなかっこ良いです。