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「見晴しガ丘にて」の登場人物のその後のストーリーは半分ほどで、残りは新しいお話でした。前作と同じく、普通の生活を送る普通の人々の普通の日常を描いたオムニバスで、盛り上がりには欠けるのでしょうが、静かな安らぎを感じられる作品群です。近藤ようこはこのような普通の人々の暮らしの一片を切り取った短編が得意分野ですが、「見晴しガ丘にて」はそういった短編集の中でも傑出していると思います。35年前の見晴しガ丘に比べて街も寂れ気味ではあるものの、日常の些細な幸福も不幸もさり気なく描かれていて、久しぶりに読んだ近藤作品ですが安心して読むことができました。激動のストーリーを求める人には不向きです。小津安二郎の映画のような静かな進行、そして昭和の雰囲気を感じたい方にはおすすめです。
見晴らしが丘にての35年後のお話です。前作で出ていた人たちが出てくるのは一部ですが、その中で描かれる姿が確実に、35年間のそれぞれの人や町の来し方を想像させる、余韻のある作品でした。そういう意味で、これだけ読んでも成り立ちますが、前作と併せて読むと何倍にも味わい深いです。前作からは想像がつかない人生を送った人、そうであろうという人生を送った人、色々でした。悲しみも幸せも暖かさも寂しさも全てが一冊に詰まった、人間群像の珠玉の一冊です。ネタバレすると、不良少女が明るく強い肝っ玉母さんになり、真面目な子が不幸せになってる話は、人生のままならなさを感じました。なつめやは先生と佐代ちゃんは結婚して店は代替わりして幸せに。最後の一話には思わぬ一作で締めて、見晴らしが丘の35年間を総括してあり、余韻が見事でした。
いい。しみじみしたり、不安になったり。知り合いのプライベートの相談話を少し聞いたような感覚になります。
本編よりもこちらのほうが温かく優しい味わいがあります。私も見晴らしが丘の一住人として昼のちょっと暖かい日に、乾いた道を歩いておにぎりを買いに行きたくなりました。良作です。あ
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「見晴しガ丘にて」の登場人物のその後のストーリーは半分ほどで、残りは新しいお話でした。前作と同じく、普通の生活を送る普通の人々の普通の日常を描いたオムニバスで、盛り上がりには欠けるのでしょうが、静かな安らぎを感じられる作品群です。近藤ようこはこのような普通の人々の暮らしの一片を切り取った短編が得意分野ですが、「見晴しガ丘にて」はそういった短編集の中でも傑出していると思います。35年前の見晴しガ丘に比べて街も寂れ気味ではあるものの、日常の些細な幸福も不幸もさり気なく描かれていて、久しぶりに読んだ近藤作品ですが安心して読むことができました。激動のストーリーを求める人には不向きです。小津安二郎の映画のような静かな進行、そして昭和の雰囲気を感じたい方にはおすすめです。