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テオさん
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2019-06-21月村さんらしい、ちょっぴり切ないながらも温かく優しいストーリーでした。前半、主人公の葉がまだ19歳でありながらも、人生に疲れ果て日々生きることに希望を見出せないでいる…毎日食パンを嚙り、瑠可の店を覗く事だけが唯一の楽しみだなんて不憫すぎます…涙。そんな葉が、王子様のような瑠可と出逢いかれの与えてくれる無償の優しさや周りの人達の愛情に、少しずつ「自分も生きていていいんだ」「幸せになる事を自分で選んでもいいんだ」と変わっていく。シンデレラというよりはマッチ売りの少女みたいな展開でした。この少女…いや少年はマッチを全て燃やして天国にのぼる前に、心優しい紳士に手を引かれて暖かいお家に連れて行かれたのですが。（蛇足ですが、アメリカでは子ども向けにマッチ売りの少女がお金持ちに助けられて幸せになるバージョンが作られています）葉を明るく暖かい場所へ引き上げてくれる瑠可も、単なる美形のスパダリではなく自分の容姿や性志向で辛い思いをしていたり、愛する弟を亡くしていたりと陰と弱さがあるのが良かったです。葉には、瑠可のたっぷりと愛情のこもった料理を食べてうんと甘やかされて、もっともっと幸せになって欲しいもんです。月村さん＋木下けい子さんのコンビで、次回作もお待ちしています。
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あらすじとサンプルで好みすぎて、つい購入しちゃいました！健気受け、不憫受けが好きでしたら読むべきです！「ごめんなさい」言いすぎな受けが苦手な方はやめた方がいいです。「持って生まれた運の量」というものがずっと葉くんの心に巣食っていて、幸せになってからもその先の不幸を考えてしまうところが可哀想で切なかったです。攻めがめちゃくちゃ王子様でした。葉くん幸せになりすぎて私の方が怖くなりましたよ、良かったけど、幸せすぎだよね？本当におとぎ話のよう。5点満点なら文句なしの5なんですが、10点満点なら9かな…結ばれるまでに気持ちがすれ違って切ないシーンはあるけど、不憫受け好きとしてはもう一度命を捨てようとするくらいの不憫な場面が見たかった。それと、手を出すのちょっと早いかな。でもBLファンタジーですが初めてでも感じすぎてて大変可愛かったです。切ないけどとにかく甘々で幸せな作品でした。