レビュー一覧

無国籍ながら和風テイストのファンタジー、ステキなお話しでした。複雑な環境と心情で、なかなかラブラブにならない展開にやきもきしながら一気に読みました。寿命の違う二人の未来が切なくあたたかい。触手三連作になる予定だそうで、今から楽しみです。文章力もさることながら、本当にいろんな設定を思いつく作者様だなぁと感動です。

結局泣いてしまった。桐羽と敷島の情の深さにやられた。日本の因習や美学みたいなのを上手くエッセンスとして混ぜ込まれていて素敵なストーリーでした。個人的に唐突に感じましたが触手は好きなので他の巻も楽しみです。あとがきにも書かれていたように敷島共々の触手のところが読んでみたかった、笑。

挿し絵の作者さんがすき過ぎて、買ってしまいました。漫画で読みたいです、特に椅子の手すりにあしのせてこうそくのシーンが絵で見たいです

まるで映画を観ているように感じられ、引き込まれました。一時、現実を忘れて、敷島と桐羽の２人をずっと追いかけておりました。生まれた世界や環境等など、人にはそれぞれ違いがありますが、生きる時間の長さが違うのは中々難しいですね。地上に囚われて、恋人を亡くし、100年以上を過ごしてきた桐羽の孤独と諦めの境地が辛すぎる〜。敷島に巡り会い、もう一度愛し合うことができて本当に良かったー。涙、なみだです。後半、敷島と２人での逃避行中、桐羽が生き生きと表情豊かになっていくのも印象的です。ずっと一緒にはいられないけれど、２人には幸せな時間を過ごしてもらあたいです。本当に素敵なお話しです。

すごく良かったです。まさに神ＢＬ。表紙などから触手の方に注目しがちですが、すごく純愛だと思いました。最初は互いに嫌悪している二人が徐々に心惹かれていく過程がすてきでした。色々切ないところもあり、読んでよかったと思います。枚数は少なめですが座裏屋先生のイラストもよかった。

一応、ハッピーエンドなんですけど。余韻の残る話でした。桐羽はこれから幾代の愛する人の死を見送り、輪廻を見守り、待ち続けるのでしょうか？切なすぎて、触手は、あまりメインじゃなくて。どうでもよかったので、わたし的には、吹っ飛んでしまいました。

沙野先生はほんとに切ない描写が素晴らしいなあと思いました。時折攻め目線での進行もあるので、互いの辛さがより伝わってきます。初めは反発し合っていた2人がどのような経緯でそうなったのか、そして互いのことを深く知るにつれて変わっていく過程がとても納得のいくものでした。国の未来をとるか愛しい人をとるか。ある人物が起点となっているのですが、それがまたとても切ない。最後どうなるんだろうとハラハラしました。都合よく桐羽が地上人になったり敷島の寿命が延びることもなく。ただ温かい約束を交わすことができて、ホロリ。良かったです。ただ、ずーっと常に一緒にいられる世界になって欲しかった気持ちもあるけど、窓から入ってきての逢瀬にも萌える。

バッドエンドではないですが単純なハッピーエンドとも思えない、余韻の残る話でした。桐羽はこれから幾代の輪廻を見守り、待ち続けては愛する人の死を見送るのか、重なっていく生まれ変わりの記憶と個性の違いをどう受け止めていくのか。考えるほど切なすぎて、個人的には触手とかどうでもよくて吹っ飛んでしまいました。

優しいといわれる人の欺瞞や、辛く当たっている人の心の奥の真実。神や転生や触手など盛りだくさんでしたが、思いあっているのに、立場上思うように身動きがとれないもどかしさが切なかったです。

三連作の１作目と言うことで期待値も込めて☆４つです。この本だけだとまだ消化不良のところもありますので・・・異世界でもないし異次元でもないけど異人ではあるという複雑な設定なので難しく感じる方もいるかもですね。続く２作がどうなるのか楽しみにしていようと思います。