レビュー一覧

☆4.5。久しぶりの作者様。今まで読んだこの方の作品の中で一番良かったです。独特で飄々としたところがあるこの作風には天使だの悪魔だのがぴったりなんだなぁと思いました。何と言ってもセリフやモノローグがとてもすんなり入ってくる。圭は「ちょっとおバカな大学生」なんて書かれてますけど、そんなんじゃなくて素直でいい子です。圭と生真面目な悪魔と、キーにもなる不真面目な悪魔、3人の掛け合いが上手く、悪魔二人のキャラもとても素敵でした。ただ、他の作品のレビューにも書いたことあるんですが、作者様は手書き文字が残念で。話に入り込んでるときにあれで水を差された気がするのは私だけなのかなぁ。むしろあれがいいのだという声もあるかもしれませんけどね。

堕天使でラーメン屋の常連客。恋人と思ってたら4股されてたラーメン店員。セフレはとてもクズ。ラーメン定員を陰ながら好きな堕天使とセフレとサヨナラして傷ついてる店員の恋。エッチは濃くないしお互いの心の話かな。ちょっと不完全燃焼。

前作でアレレ？って感じでしたが、今回の作品は歩田川さんらしい作品でした。４股かけられた西島も哀れだけど、堕天使で悪魔になった十川の過去がもう少し知りたかった。好きな人と幸せしなりたい西島と好きだからこそ早死させたくない十川。2人を良い感じに引っ掛け回したり西島をけしかけたりの悪魔同僚の一野。ページ数の割にはアッサリしてますが過去作よりエロはしっかり書かれている方だと思います。好きな作家さんなので評価は甘めです。人間？になった十川と西島のその後がもっと読みたかったですね。

この作家さんの描く世界観が好きで、今回はファンタジーだったけど明るく爽やかな感じじゃないのが、すごくツボでした。受けの子はおバカに見えるほど真っ直ぐでいい子でした。悪魔の一野さんの話も読みたかったです。

作者買い。ページ数多めで内容も独特で読み応え有ります。

悪魔なのに人を堕落させない。契約しない。彼の存在意義とは、、、。人を愛したために悪魔に堕ちるなんて神様ってイジワル。十川が天国を半壊するほど愛した人の話も読んでみたいわ。

☆4.5 無限の時を生きる堕天使×有限の時を生きる人間のお話。他人から見れば愚かでも、自分でもそう思っても愚かしむるのが恋愛…。“見たくないもの”を見つめて認めて変わっていけるのが人間…。弱そうで逞しく有限の強みを持つ人間らしい圭に、攻められると弱く無限へと逃げ込む堕“天使”な十川、面白ければそれでいい根っから悪魔の一野と、それぞれが相互に作用し合っていて、誰かの独擅場にはならないのが魅力です。悪魔の木の股、人間の四股、天使の股事情…の股繋がりも面白く、テンポのいい会話はクスッと笑えて、相手の痛い所を突いて行く熟れた台詞は読み応えもあります。

別所にて作者買いです。相変わらず言葉の使い方や言い回しが独特で素敵です。恋愛というか、どちらかというと会話を楽しむ漫画？みたいな感があるので、BLとしては完全に物足りません。読む人を選ぶお話だと思います。

かつて人間に恋をして堕天してしまった元天使の十川と大学生の圭のお話。圭はおバカな感じに描かれていますが、思いやり溢れる優しい子で頭もいいです。一途で優しい圭が十川と生きていきたいと頑張る姿にぐっときました。ページ数が多くて読み応えバッチリです。疲れている時に読むのは、セリフが多めなのでしんどいかもです。

サンプル読んで借りましたが、サンプルだけ読んで借りたイメージと本編は別物でした勝手なイメージだったけどこんなにファンタジーだと思わなかったです