レビュー一覧

人物の書き分けがうまくないです。この作品だけではないですが、なぜ、普段使わない表現を使うのでしょうか。聴色って、どんな色か皆さんお分かりになるのでしょうか？

魔性なのかと読みすすめたらほっこりしたハッピーエンドで良かったです。そういえばご両親は何故我が子にそのちょっとやらしい本をプレゼントしたのか…謎です

若い子向けかな？　全方向に物足りなさを感じるというか、ミステリアスな雰囲気を作り出すのに拘り過ぎている様な印象でした。「聴色って…いや、そもそも…」「登場人物の台詞も意味深な割に、含めた意味があまりないんじゃ…」「意味を持たせたいならもうチョット…」と、細かいことを突っ込んだらいけない系のお話です。

初めて読む作者様でしたが、とても面白かったです。大きな捻りや事件はないですが、主人公の高校生が、小説の中の主人公・蛍が大好きで、現実の恋人にも蛍であることを望んでしまい、いつも付き合いは破綻する…という設定がちゃんと最後まで生きていました。蛍と同じところを見つけて喜んでいた主人公が、いつしか蛍と違うところを知りたがるようになる、その転換がうまい。また、レビューの中に人物の描き分けが不十分というような記載があったので、心配していましたが、内容的に、似ている必然性があったためで、描き分けができていないわけではないと思いました。思ってた以上に、みんないい子でよかったです。

絵がきれいでストーリーも独特で面白かった絵です！

文芸的なタイトルと表紙＆二宮の言動から、ちょっとダークな病み系か…？二宮にはどんなミステリアスな秘密が隠されている？と思っていたら、なんのなんの健気で可愛い秘密が隠されたハピエンでした。読み終えてからビッチで遊び慣れてる”蛍くん”と本来の二宮くんの違いを楽しむのもまた良し。絵はきれいなのですが、野暮を承知でツッコミどころをあげれば、浅田と大野のビジュアルが似すぎてて（いや、似た雰囲気の二人ってのが前提なのですが、もうちょっと目鼻立ちとか変えてた方が…）パッと見前髪の短さくらいしか違いが目に付かないので、大野の登場シーンは浅田と間違えました。あと”聴色（ゆるしいろ）”の髪の毛って…　聴色は桜の花びらのようなとても淡いピンクなのですが、優等生メガネの真面目な高校生がいきなり原宿の店員さんみたいな髪の毛で登校してきたら、二宮の存在を知らなくても学校中でその変身が話題になったり、教師に呼び出されたりって無いんでしょうかね。出てこないけど親もビックリだったことでしょう。おそらく作者さんは響きが綺麗で一般になじみがない色名を使いたかったんだと思いますが、それだったらせめて蘇芳色とか銀朱色とか”茶髪”じゃないもうちょい現実的な色もあったのになあ。（すみません、アート関係職なもので日本の伝統色辞典とか大好物です。微妙な色合いとその名前がうっとりするほど美しい…）作者さんのデビュー作で今後に期待！という事と、これを読んだあと私が気になってた当て馬大野くんが幸せになってるようなその後のストーリー『イナフ』が読めたので＋★で。

幻想的な雰囲気の表紙が素敵でした。ただ内容を知ると、タイトルは少し自己陶酔しすぎで、そこまでもったいつける内容ではないです。デビュー作としてはとても整っていると思います。

なんか変な話です。蛍が死んだっていうカッコつけのモノローグがぜんぜんしっくりきません。

不穏な始まりかたに、ドキドキと読み進めたら普通に甘々でした。もっとドロドロかと思ったのに(笑)。荒削りだけど色気のある絵で、今後購入していきたいと思った作家さんでした。大野くんからの矢印のほうがとても片思いで、読む人の気持ちを持っていかれしまう。大野くんも幸せになってください。

んー、甘々ラストと二宮くんの可愛さに☆も甘くなる。理想を求めた恋のはじまりから、眼前の生身の人間を好きになる迄、その過程を“綺麗に”描いたお話。“いかにも”な入りに、どうなることかと危惧しましたが… 作品全体で見れば、白々しくなる一歩手前をキープして、独特の世界観を作り出すのに成功していると思います。受け視点では別見立てになるお話も(ネタバレなので割愛)、浅田~二宮くん(蛍)~大野(浅田似)という合わせ鏡のような関係も、偶像に恋する設定には効果的でした。浅田の「蛍」に対する動機付けと本との関わり方、そこにもう少し厚みを持たせてあると尚良かったです。