レビュー一覧

表題作、こういう不憫で可哀そうな受けを攻めが救い守って愛しちゃうあしながおじさん系好きな人にはたまらないと思う。同時収録の作品含め、全体的に重いテーマのシリアスな話。不幸な生い立ち、トラウマ、差別、虐待・強姦……諸々。一応どれもハピエンだけど、それだけじゃない重いものが心に残る感じ。

長兄と探偵CPのお話が表題作で、その弟と妹（病気）のお話も別に収録されています。いろいろ解決できないままなのは消化不良でした。

あとがきで作者さんも"いつか兄弟会わせてあげたい"と言っていましたが、願わくば、今作で会わせてあげて欲しかったです(T-T)妹ちゃんの病気も気になるところ…拓斗の健気さは大好きです。

他の子供は保護されているんで、成人していない子を施設にも保護せず一人でほっとくのはないと思う。何か伏線でもあれば別ですが、探偵は主人公を嘘つきとだと思い真に受けない（もしくは真に受けたくない）、主人公が嘘ついて金払って何の利益があるのか見えてこない。言うこと聞くから臓器提供してくれとか、妹の体も治るめどが経ってないで終わっちゃているし、すっきりしないな。最後のも病気設定がいるのか分からない。