レビュー一覧

鳥谷さんと言えば“ハイスペック変態攻め”がお得意ですが、この作品は受けの征哉が一風変わったヤツでした。美人なのに29歳になるまで童貞処女（？）初恋の相手がアポロン像で彫刻ラブ。おまけにかなりの尻フェチ…恋愛には縁がないものの好奇心と欲求を満たすため、自宅には大量のゲイDVDや官能小説を収集、30歳までに恋人ができない時の相手？として密かにディルドも購入済み！やってみたい体位の画像をファイリングしてたり、官能小説の気になる表現箇所にラインを引いたり書き込みしてたりと 妙なところで研究者魂を発揮し、思いっきりズレてますがな… ストーリーの最初から“美尻” “臀部” のオンパレード。企画中の彫刻展も“我が夢の美尻展” 「美尻並木に囲まれて至福の時を過ごしたい」ですから。ただこれだけ変態フェティシズムをダダ漏れさせながらも、この征哉が一途で健気で可愛らしいのです。大量のエロ資料で学んだ知識をフル動員させて、憧れの柚原を脅してまで漕ぎつけた最初のH。筋金入りのゲイで百戦錬磨のはずの柚原がコロリと騙されるのはどうなんだろ？そしてここでの柚原の言動が結構キツくて痛かった。そこがかなり酷かったのに二人の間の誤解が解けたと思ったら、いきなり「実は征哉ラブ！」に早変わりし、その後は指輪を渡して「夫婦」宣言したり同棲を持ち掛けたりと短期間での超溺愛ぶり。征哉の片想いはずっと追ってきたものの、柚原に関しては「きっと好意を持ってるんだろうな」程度しか見えていなかったので180度変わった甘い言動が何だか胡散臭く感じてしまいました…。仮にも好きな相手（征哉）のあられもない格好を見て「気持ち悪い」とか「全く勃たない」とか酷いこと言ってたくせになあ。柚原視点でのSSがあったら、征哉の事をこれだけ好きだったんだと納得出来たのかもしれませんが、その点が残念でした。

評価は分かれる作品かも。しかし変態攻めがお約束になってる鳥谷先生の作品ですが、今作では受けがびっくりするほどの変態さんです。それなのに信じられないほど可愛い。これ程の変態さんを、こんな風に可愛く書く事が出来るのは、他にいないんじゃないでしょうか？ってぐらい、ハマるかも。

切ないすれ違いなのにやっぱり入ってます！変態ワールド！今回は受けが美尻讃歌爆発です。絵も文章もすごく整ってるのに、たまにぶっ込んでくるフェチワールドが、バランスを楽しく乱してくれました。今回は受けが走りきっている印象です。もっと攻めが熱く暴走したところが見たかったので、星１つ減らしますが、満足です。

うーん。受が変態よりも攻が変態のほうが面白いかな。ちょっとした違和感が拭えない感じがあったので、星3つで。鳥谷ワールドは変態攻めのほうが好きです。

毎回見事に受けが超絶美人の処女設定ですが、今回は受けが変態&積極的です。嫉妬と怒りに任せて仕掛けていく大胆なのか軽率なのかわからない行動の反面で、大したことないフェチなお願いをウジウジためらっていたりするアンバランスな受けも、優しく近しい雰囲気だったのが、トラウマからとは言え自分の思い込みや勘違いで態度豹変させたり不機嫌になる攻めも、どちらも今一つ感情移入しにくい人物でした。因みに職場の女性たちの態度の振り幅も大きくて、皆が皆して安定感の薄い人たちだった印象です。

なんか・・・鳥谷ワールドだね。うん、変態を描かせたら右に出る人は少ないんじゃないかな？(いないとは言えませんが)独特の萌えなので、笑って楽しめる人とそうでない人とはっきり分かれるでしょうね。

でました。お尻フェチの変態さんです。これが攻めならもっとよかったんだけど。あ、個人的な好みですけどね。

一見出来すぎのお話ですが主人公にいまいち共感できなかった。

変態攻めを書かれることが多い作家さんですが、こちらは受けがかなりの変態。処女童貞を拗らせた不憫で健気な美人の変態受けさん、かなりツボでした。

整いすぎの2人にあまり新しさを感じませんでしたがどんどん近ずいて行く過程はいいですね。