ヒロインを友人の愛人と勘違いし、恋人のふりをさせるヒーロー。ヒロインの亡き夫はヒロインの両親が残した会社の権利欲しさにヒロインと結婚、浮気を繰り返し娘と事故に遭い死亡したという辛い過去があります。そのとき娘を診てくれた医師に長期療養施設を作るための屋敷を購入しようとするけど、それを愛の巣にするのかとヒーローは誤解します。そのあともずっとヒーローが勘違いして嫉妬しまくるけれど最後は誤解も解けて愛していると告げてハッピーエンド。ヒーローのヒロインへの愛と嫉妬がわかりやすいお話でした。

ヒーローが親友とヒロインが不倫していると思いこんで、親友の奥さんのためにヒロインと恋人のフリをします。いつものヒロインを傷つけて最後に謝罪してハッピーエンドかと思いきや…ヒロインと結ばれてからはヒロインを信じ、しっかり受け止めます。なかなかいい男でした。

本来はナイスガイなのでしょうが、良くも悪くもまっすぐすぎてヒロインへの誤解と暴言がひどいです。ヒロインは寛大ですね。ケンカしながら距離を縮めていくので、ヒステリックなやりとりばかりではなく、なかなかおもしろかったです。

ここまで執拗に嫉妬し続け、誤解し、ヒロインに暴言をはき、行動を妨害するヒーローも珍しい。ヒロインが完全に拒絶してたら、単なるストーカーだと思う。接近禁止出してもいいくらい(笑) 愛してもらえて良かったね、ヒーロー。でも、母親失格の台詞だけは、どーしても許せないからマイナス2にした。

ヒーローは何故あんなにも振り切れたような誤解ができるのか。ヒロインもあんなに罵倒を繰り返した相手と結婚する気になれるのか。謎ではあるが、罵りあいのくだりは楽しかったし、ハッピーエンドで良かった。

最初は友人の愛人だと誤解して、友人の奥さんに辛い思いをさせまいとヒロインに自分の恋人のふりをさせるヒーロー。亡くなった娘の治療をしてくれたドクターの開業に援助するヒロインを誤解したり嫉妬したりと忙しいヒーローでしたが、一途にヒロインを愛するところはとても素敵でした。