レビュー一覧

すごく面白かった。試し読みで作風が気に入り、一気に3巻まで読み終えた。メイコちゃんも魅力的だが、遊び友達のみんなにもそれぞれドラマがあり、非常に良かった。1973年当時と現代の抱える社会問題がうまくリンクしており、それが子供たちの目線で切り取られていることで、より一層自分自身の生活に密着したこととして感じられた。深く考えさせられる面もありながら、シンプルにエンターテイメントとしても楽しめる作品だった。毎回、紹介される遊びがメイコちゃんの“心の中”にどのように反映されるのか楽しみに読んだ。作者は打ち切りを悔しがっていらっしゃるが、中だるみせず駆け抜けられる、良い長さだったと思う。「もっと読みたい」と読者が思うくらいで幕を引くのがちょうどいい。終わり方も好きでした。

何とも言えない世界観！教えてもらった遊びをベースに夢の中？で悪い大人を弄ぶ。かと思うと、時々見せる可愛いらしさにキュンとさせられるんですよね。髪にさしたタンポポを取られないように手でかくしたり。ダルマさんが転んだで真顔でズンズン近付いてくるのには吹き出しました。

メイコちゃん夜遊びが過ぎるぅー。面白い。とてもアイデンティティが確立されている。プロってこうでなくては。

ホラーなのかと思い読み始めましたが、社会が抱える様々な問題に触れており、かつ優しさ溢れる素晴らしい作品でした。購入して良かった。何度も読み返しています。

試し読みから一気に全巻読んでしまいました。絵柄は決して好みではなかったものの、この作品には、この絵柄でしょうとなぜか言い切ることができるような作品でした。子どもの遊びとメイコが行う殺人方法がリンクしていても嫌悪感もなく、登場人物の全てに物語があり、それがラストまで繋がっていきます。ラストもいい余韻で、この後の登場人物全ての人生の幸せを祈らずにはいられませんでした。

サイコーに面白かったです！不思議な力を持ったメイコちゃんかどんどん大人達を壊してゆきます。理由は「お父さんに頼まれたから」 いつからそんな事をしてたのか…メイコちゃん自身もわかりません。壊した人は「覚えてたり、覚えていなかったり」です。だってメイコちゃんはまだ小さな女の子なんです！なんにも知らないメイコちゃん（学校にも行った事がない）は空き地で知りあった子供たちから色々な事を教えてもらいます。この子供達がまたスゴくいいんです！それぞれにいろんな物を抱えながら子供として「子供を楽しむ」のです。凄くリアルです！最初から最後まで昭和の70年代の あの確かにあった匂いに包まれて物語は進んでゆきます。ラスト メイコちゃんが見た夢のあの景色に熱いものがこみ上げました。名作です！星5じゃ足りません。

すごく良い。久しぶりに漫画を読んで感動しました。 世界観が確立されていて、残酷で悲しいけれども詩的でとても美しい。 残酷さがただ残酷なわけではなく、いかに悲しいものなのか、また人の優しさや温かさ、面白さが決して押しつけがましくなく、水が染み込んでくるかのように自然に、メイコを取り巻く世界を通して鮮やかに描かれています。 破滅的な結末を想像していたので、希望と温かさを感じる救いのあるラストで良かった。メイコは幸せになれるのかな。 アスマやチヨや、他の子どもたちも。最初はただ無邪気な悪ガキ達といった風に見えた子ども達も、それぞれに事情を抱えたマイノリティーであることが分かるにつれ切なくてたまらなくなりました。最終話に近づくにつれキャラに深みが増したチンピラの男や、ミノル、ハナエさん、メイコに恩を返しに来た殺し屋、多くは描かれなくてもそれぞれの人生に触れたような奥行きも感じさせてくれました。もっと続けば良かったのにと物足りなく思いましたが、寂しさを感じるこのくらいの長さが、この作品の良さをより引き立ててくれているかもしれませんね。

独特の世界観です。読み切りの会を進めていくごとにめいこちゃんの心の変化もありなぜか気になって次々読み進めてしまいます。主人公だけでなく救いのない世界で子供達がたくましく生きている様子も垣間見られすごく深い話です。

病み付きになります。めいこちゃんが可愛すぎてつらい。

ちょっと怖い。いや、かなり怖いので読み手を選ぶと思います。メイコという謎の少女の在りかた、心象風景を漫画で描写するところはもう作者の才能というしかありません。ここがとても怖かった。でも昔の子ども達の遊びを詳しく説明するコーナーがあり、そこは楽しめました。