レビュー一覧

いや〜ご指摘されてる方のいらっしゃいますが「癒される」は正しいと思います。何てことない日々を淡々と綴っているよーなストーリーですが、そんな日常のやり取りの中での感情の起伏の描写が丁寧であまりにも自然なキャラたちにドップリこの世界に浸っちゃいました。だいたいノンケの親友ですよ、どんだけ無理のある設定？みたいな(笑)富士山さんのお描きになるキャラって妙に人間臭くって好きです。BLの枠に囚われない「人間愛」って感じで凄く和みます〜。緑のストレートな男気はカッコ良い！

「萌え」とか「エロ」とかそういうのばかりがボーイズラブじゃなくていいと思う。地に足がついたリアルな日常の中でゆったり進行する「ホモ」もいいもんよ〜と思わせてくれる作品です。もう少しメリハリが随所にあってもいいかな？とも思ったけど、なんかこう「たゆたう」ような雰囲気に浸るのも悪くない。こういう夫婦っていいよねぇなんて思わせてくれるカップルではあります。

作品紹介にもあるとおり『ディア・グリーン』の過去編ですが、流れをつかみたいならこちらから読むのがおススメ。ＢＬ作品へのコメントとしてはおかしいですが癒されます（笑）日常の生活のなかで少しずつ意識していく様子が描かれているので展開は遅いですが絵はきれいなので飽きないとおもいます。刺激を求める方よりストーリー重視の方向けかなぁ。

純情を読んで大ファンになった富士山先生。エロで誤魔化すBL が多い中、ゆっくりと丁寧に進むストーリーがたまらなく素敵です。何より絵が色っぽいのなんのって~。３巻最後の縁の指輪のサイズを無言で手を触って確かめるシーンには萌えました(*_*) 受けが女々しくないのもステキ。

親友から恋人への王道ストーリーでありながらつまらなくないのは、気持ちの揺れをすごく丁寧に描いているからなのだと思います。お互いに相手の小さな行動やその変化を悶々と噛み砕こうとしながら、少しずつ本当に少しずつ距離を詰めて行きます。じれったいからこその萌え！縁が、肩に微かに触れた音海の指にそっと触れ返すシーンなんか心臓が止まるかと思ったほど。のちにお互いに確証のないままその先へも進んでしまうんですね。その段階がリアルすぎて。初読みのときは何度もため息が出ました。３巻じっくり味わってほしいです。

こんな名作があったとは！ノンケ同士の、戸惑いながら、手探りで相手を伺うような恋が丁寧に、リアルに描かれてます。相手の肩を遠慮がちにトンッと触ってそれに応えるシーンとか、ほんとにBL史上に残る名場面かと思われます。同作者の他の作品で合わなかったものがあったので、今まで避けていましたが、見逃さなくて良かった。幸せをわけてくれてありがとう言いたくなるいい作品。で、こちらを読んでからディアグリーンを読むと、更にニマニマしてしまいます。声を大きくしてオススメします！

この先生のほかの作品よんで、先生の作風は知ってましたがこれもなかなかいいですーエッチシーン必須　とかいちゃいちゃハッピーが好き　とかいう方にはやや物足りないかも。のんびり派な私でも　ややゆっくりだなあ・・と思うぐらいですがいいです。好きってぐらい　さっさと言ってやれよ！と最後らへんでつっこんでしまいました。ちょっとゆっくり過ぎるので、★ー１．表情も少し固め？ですが、−１するほどではないかと。。。内山くんが、いい人っす。彼にも幸せをー

今更ですが、感情の細かなやり取りだけでここまで持たせる凄さですよね。「ごめん」から、振り払われて尚追いすがって「ごめん…本当にごめん」という海のシーンが一番好き。この言葉を絞り出すまでの切実な、切羽詰まった心の揺れが何かほんとにたまらないです。この中に「行くな」も「好き」も全部入ってて、告白より響きました。古さを感じさせない名作。読み返すとやっぱり３冊一気読みで、さらに「ディアグリーン」で締めるフルコースになってしまった。

富士山ひょうた先生の昔の作品。レビュー数が少ないのでかなり遅いけれど、今更ながらレビューします。私は先生の作品の中で一番これが大好きです。中学生時代からの女友達とその元彼(受け)と攻めの話し。きちんと構成されてますよね。読んでいて違和感を感じません。ディアグリーンも読んで損なし。本来はこのディアグリーンのスピンオフなので！二人を取り巻く人物達も優しくて、時間軸がちゃんと流れてます。もしかしたらエロ重視の人には物足りないのかもしれません。

紙書籍で持ってました。著作は一通りチェックしてますがこの頃の絵が一番好きです。気持ちが通じ合うまでをゆっくり堪能した後は「ディア・グリーン」でその後の夫婦生活を満喫出来て２度美味しいのも満足です。