レビュー一覧

原作は『ホテル・チャッツフィールド』シリーズ第一期最終8作目です。今までも各作品の主人公たちに毒ばかり吐いていたメガネCEOクリストスが満を持して、という感じで主人公を務めています。個人的には3作目『妖精の涙のわけ』をコミック化された本橋馨子先生の描かれたクリストスが一番好みですが、今回の谷口先生のクリストスも中々格好良かったです。コミック版の内容ですが、原作のクリストスは今作だともっと性欲剥き出しキャラに書かれていて、余り好きになれなかったのですが、このコミック版ではヒロインとの関係がもっとスマートに描かれていて、そこは良かったです。ただ邦題の由来にもなっている中盤のアレはやっぱり酷いなあ。ハーレクインじゃなきゃ普通に警察に突き出されて話が終わりですよね、あれ。なお原作のシリーズは、この後今作ヒロインの従兄弟スペンサーがCEOに就任して第二期へと話が続き、第一期では最後まで不明扱いのチャッツフィールド家の母の行方もこちらで判明します。ただ邦訳版は、第一期はまだ小説版の方はナンバリングされているので、そちらから調べればいいのですが、第二期はナンバリングされていないので探すのが面倒になっています。複数の作家によるシリーズなんだから、日本のハーレクイン社ももう少し親切仕様にしてほしかったです。

ヒーローがヒロインを連れ去ったやり方がどーなの？と思った。犯罪臭がするし、ある意味やっぱり前科者だなと感じてしまった。絵柄のせいかヒーローの見た目が真面目な公務員みたいなのに、HQによくいるギリシア人ヒーローのセクシーキャラなのが悪い方のギャップに感じてしまい、ちょっと気持ち悪いと思ってしまった。

絵は綺麗です。が…あれ？さっきまで違うこと言ってなかった？って感じで、ストーリーにちっとも入れなかった。ヒーロー、ヒロイン共に心情をセリフで説明してくれるんだけど、説明しすぎだし、言ってることがチグハグ。最後まで読むのがちょっと辛かった。面白そうな話だけに残念。

チャッツフィールドの話は色々とありますが、お母さん失踪の真実が分からずモヤモヤします。ヒーローがいつからヒロインに対して特別な感情を持っていたのか良くわかりません。

タイトルの通りなのですが、主人公たちがどちらも犯罪じみていて読んでいて引きました。そして主人公たちの親！問題ある人たちが多かったのね。子ども達がひん曲がるわけだわ。納得はするけれど、唐突なことが多くてストーリーに引き込まれず。再読はしないと思います

ヒロインもヒーローも頑固者です。特にヒロインが頑固で攻撃的です。ヒーローはヒロインにとって敵と言えば敵ですが、二人が和解したかと思ったらまたヒーローを突き放すという感じでヒロインの頑なぶりにげんなりでした。またヒロインがヒーローの過去を暴き、脅すというのも引きました。

「ホテル・チャッツフィールド」シリーズの8作目ですか。タイトルにシリーズだと書いておいて欲しいです。ヒロインは真っすぐで正直ですね。そして気が強い。ヒーローには隠したい過去があり、それは壮絶な事でした。その過去があるからヒロインと向き合えず。でもヒロインへの思いに素直になれて良かったです。

この主人公二人共、共に意地っ張りの頑固者で捻くれ者ですね。互いに惹かれ合ってるのに、自分達の心にまで嘘吐こうとしてるし。ガキっぽい二人です。

凄い辛辣な言葉のやり取りで、とっても刺激的です。どちらも自信過剰で傲慢な性格でひねくれ屋さんです。一体どうなるのかと思ったら、やはり一夜を共にするとそこには愛が芽生えるんですね。幸せになって欲しいと思うけど、普通ののほほんとした家庭を作れるのか不安ですね〜。絵が明確で見やすいです。

なんか、ヒロインもヒーローも、言ってる事とやってる事に一貫性がない…。ので、何故そっちに話が飛ぶの？と思ってしまい、入り込めませんでした。ベテランの作家さんをもってしても、この出来栄えという事は、原作に魅力がないんだろうなぁと思えた作品です。絵は綺麗なので、そこに星３つです。