レビュー一覧

作者買い。スメルズライクグリーンスピリットに心を打たれた人は買ってください。逆に永井三郎が初めてならそっちから読んだ方がよさそう。一気に読み終わった後は一本の映画を観たような気持ちで、寂しいような、辛いような、でも爽やかなような、気持ちが上向きになるような読後感。魂の疾走の物語です。映画と同じで、一巻ずつでなく時間のあるときに一気読みしてほしい。明るく楽しく軽く笑って読みたい時の漫画ではない。いろんな意味で心に残りました。見つめ直しと解放の物語でもあるかも。表紙は多少デフォルメされてますがやっぱり美人を描くのがすごく上手い。心に闇がある人を描くのもピカイチ。1巻無料で読んだけどこれからも折にふれ読み返したいので1巻も改めて買い直します。

これまた永井三郎さんの才能と引き出しの多さを感じさせる作品。ネタバレしたくないので詳細を書く事は避けますが、冒頭で読者に唐突に投げ出されるいくつかの謎。黒い箱、自殺した同級生、そして不自然なほどハジけている（キレてる？）民子とは…？物語が進むに従って、同級生の女の子たちとその母親たちの抱えている闇がだんだんと明かされていき、不思議な存在だった民子自身もクリアになっていきます。短いひと時を閃光のように駆け抜けていった民子の生き様…クラスメイトたちにとっても彼女自身にとっても、それはまさしく一瞬だったのだと思いますが目を奪わずにはいられないほどの眩い光だったのでしょう。全巻一気に読む事をお勧めします。

すごいものが駆け抜けた。風か嵐か青い閃光。疾風のように。とにかく勢いがすごく、最初から最後まで駆け抜けた。眩しい光は、強い光は強ければ強いほど濃い陰になる。強い光が影を焦げ付かせて冷えた…ポロメリアの歌詞のような気持になった。ただ、愛は冷めなかったようだ。角膜に残る閃光を感じながらその残った熱がまわりを暖めている。愛は残ってゆく。

最終巻のネタバレあります。まさに閃光のような主人公でした。欲を言えば、生きたいと言った民子に未来をあげたかった…。「俺なんで民子ちゃんの幼馴染じゃなかったんだろう」のシーンで耐えきれず号泣しました。一瞬の関わりでも民子に「あんたみたいなのが幼馴染だったら」と思わせたのって、最後まで読むと凄いことだと思います。彼にも幸せになってほしい。そして民子が関わった女子3人。最後はこれまでと違う光への1歩を踏み出していて、ほんとによかった。民子が曜子に出会えて、ほんっっとに。よかった。

民子ちゃんが全速力で駆け抜けた青春の1ページです。前作のグリーンなんちゃら、、と少し似てるかもしれません。あれは男の子の話でしたが、こちらは女の子の話です。どっちもめちゃくちゃ重いテーマですが、ちゃんと笑える箇所があるのが凄いです。登場人物、クセある考えの人ばっかなんですがちゃんと理由を掘り下げてかいてあるので、共感は出来なくても納得できます。それがあの読後の爽やかさに繋がってるのかなー。上手く言えませんが、好きです。

展開が読めなくてドキドキした。おもしろかったー！

一気に読みました。怒涛のような展開の後の、すがすがしいような寂寥感を味わってほしい。

思わずレビュー書きたくなった素晴らしい作品です。この作者さん人物の心理描写が素晴らしいです。クラスメイトの軽薄な感じとかリアルで…始終イライラさせてくれます。絵が長田ノオトさんを彷彿とさせるものがありますが、人の厭らしさの描写にドキッとさせるコマがあったりとそれとは逆に軽快なコメディータッチもありグイグイ読み手を引き摺りこんでいきます。内容とは裏腹に暗くなりすぎる事なくジワジワ進んで行くわけですが、最期の巻で込み上げてくるものがありました。多感な時期の少年少女描くのが本当に上手です。読み始めたら止まらなくなり５巻まとめて一気読みしました。1本の映画を見終わった気分です。

他で立ち読みして以来ずっと気になってて、この度念願かなってRenta!で読むことが出来ると知り、一気に読み通してしまいました。タイトルの通り、一瞬の閃光のようにぱっと光ってすっと終わる作品、絵も台詞もシナリオも勢いがあって良いんですが、読み終わった後の何とも言えない余韻が良いです･･

この作者さんの作品がとても好きで、一気に読んでしまいました。ジェンダーや親子問題など、心にズシッとくる重いテーマも、散りばめられる独特の笑いやスピード感でどんどん読めます。絵もとても魅力的で、キャラクターの表情が素晴らしいです。もうちょっと掘り下げて欲しかったかもと思う箇所もありますが、大満足の星五です！！