レビュー一覧

ずっと気になっていたので１冊にまとまるのを楽しみにしていました。シリアス展開でジリジリしながらも世界観に引き込まれました。面白かったです。

少年の頃に一時を過ごした、とある島の幼馴染が知らないうちに義兄になっていた…というスタートでどんなミステリアスな展開になるんだろうか？と期待しながら読んだのですが、色々と盛り込みすぎの上にご都合主義の収拾エンディングで残念でした。まず主人公朔の（戸籍上）義理の兄であるヤシオ。存在自体が謎に包まれていたのですが、後に義父から性的虐待を受けていた彼を朔の父親享が保護し、そのまま養子に迎えたという設定。享は病気療養のためこの島に滞在していたのですが、彼の死後に彼を慕っていた（ってか恋慕・執着の域）宿泊施設の支配人的立場である久ヶ原が「享さんはお前が殺した」と一方的な思い込みで、従業員として働くヤシオに媚薬入りの首輪を使って宿泊客相手の男娼をさせるわけです。ここで父親享と久ヶ原の関係性が良くわからない。ホテルは父親の持ち物で、久ヶ原はずっと秘書的な立場で恋情を抱きながら側についていたのか？と思ったのですが、そこについては明確にされていません。（でも建物内に久ヶ原も知らない隠し部屋を作ってるくらいなのでオーナーだったんだろうな。父子家庭みたいだけど死後の相続とか放ったらかしか？）そしてヤシオの首輪。「あれ？Ω的な発情期を持つ人？それとも色情狂（サチリアジスでしたっけ）？」と思いましたが、これは「薬」と言っているので、首輪に催淫剤みたいなものを仕込んでいるんでしょう。久ヶ原が享への執着故に、ヤシオを男娼に貶めて復讐しているのは分かりましたが、父親の親友の深海！このオヤジのクズさは何なんでしょう？！親友が大切にしていた養子の過去もしりながら、薬で男娼に貶められてたのを承知で「俺は誘われても、ヤッてもない」とシレッと言い放つ。もし朔が島に来なかったらヤシオはずっと男娼のまま…唯一、久ヶ原を止める事が出来た立場なのにホント鬼畜だなと呆れました。いろんな事が明るみになってから善人っぽいポジションで喋ってるのが大そうムカつきます。あと兄弟インモラルを強調したいのかもしれませんが、戸籍上兄弟とはいえほぼ赤の他人なのにくっついた途端に「お兄ちゃん」呼びを連発するのもわざとらしい。そもそもヤシオを褐色にしているとは言え、ルックスが似すぎ。都会っ子朔の髪を白にするなり、髪型を変えるなりすればいいのに… いさかさん好きなんですが、この作品に関しては残念な設定ばかりなので辛口ですみません。

全体的に良かったです。なんだかんだで、イチャラブです。気になったのは巻末の方の誤字ですかね...雰囲気壊します。

好きな作家さんですが、これは微妙。 父親が病気の事を息子に隠してるのも、その友達がヤシオがさせられている事を止めようとしていなかった事、など、登場人物の行動の理由が弱いように思います。最後の方で急にお兄ちゃんに、、的なセリフが出てきてのも違和感がありました。

面白かったのですが、久ヶ原さんがちょっと病んでて...。久ヶ原さんのその後も気になりスカッとしなかったので星4つ。

この暗い感じと冒頭のみんなで寄ってたかってっていうので私はちょっと物語に入らなかったです。

急にくっついた感は否めないけどその後の甘々で受の不憫さが相殺されて良かった。とにかくせっかくのエロい作画なのに雑な白抜きは勿体ない！何とかならんのか。

線が細くて少し見づらいです。登場人物が似ていて判別しにくいです。ストーリーは微妙な暗い系です。不幸ではないし、エロは上手だし、また読み返すと思います。

クガさんがどうしてああいうことをしたのか、(やった事はクズですが)大切な人を取られた嫉妬や多分元々壊れている人っぽいので分からないでもない。しかし、全て知っていて傍観していた癖にイイ人ぶってた深海さんへの嫌悪感が酷い。この人、何もしてないwあの状況に気づいていて何もしないとか人としてどうかと。ヤシオが気に入らず、クガさんが壊れる過程を楽しんでいた実は１番の狂人キャラだったといった方がむしろ納得できます(-_-;) そのせいで後半のメインふたりのラブラブは頭に入ってきませんでした。作者買いしてる作者さんですが、今後はレビュー が出揃ってからの購入になりそうです。

ちょっとヤシオ君が可哀想。クガちゃん病み過ぎ。ていうか、最低。性的虐待をされてきた子にする仕打ちじゃない。かける言葉も酷過ぎる。読了後、モヤモヤした不快感が残りました