レビュー一覧

砂漠の厳しさと美しさの中で繰り広げられる、運命の二人のお話。周りに意地悪な人物も登場せず、現実では体験出きないシークの世界にうっとりと浸ることができました。最後のどんでん返しにはちょっとドキドキしちゃいましたが、話のまとめ方はさすがだなと思います。少し現実の世界から離れたいなという時に、ホッとできるストーリーではないでしょうか。私もまた、しばらくしたら読み返してみたいと思います。

作者がレベッカ・ウィンターズなので激しさはありません。穏やかに物語は展開します。読んでいくうちにヒーローとヒロインの関係がタダならぬ方向に向きますが、最後に秘密が明かされます（よくできた展開です！）　とても読みやすく情緒あふれる作品ですが、突出した個性がなく喉ごしが良すぎてやや物足りませんでした。

レベッカ・ウィンターズ得意の、レマン湖半に縁のある、裕福な家庭に育った女性の話です。彼女の書く女性は、育ちが良さ（お金だけでなく、愛情ある家庭に育った育ちの良さ）を映した真っ直ぐさ、教養や思いやりがあって好きです。この作品は、ロマンチックで、結末は幸せで明るいです。 途中、ヒロインが、そこまでして隠す必要がなくなっても秘密にし続けようとすることには苛立ちました。 また、血統として王族でないラフィが、これからどういう地位に就くのか疑問ではあります。そのあたりが星一つ減の理由で、全体のロマンチックな雰囲気はとても好きです。

これこそ おとぎ話ですねー。ヒロイン祖母の話を織り交ぜての夢のようなストーリー。アラビアンナイトの世界が頭の中に出てきました笑