レビュー一覧

超イケメンオタクな先輩同僚の無自覚プッシュに流されてしまう平凡な主人公。悪役の出てこない、ほのぼのとしたお話でした。

渡海奈穂さんの作品は、漫画の原作を含めて3冊程読んでいるのですが、どの作品も面白かったので作者買いしてみました。相変わらず読み易い文章で面白かったです。ディープなオタクの超イケメン攻めと、ライトなオタク(オタクって言うほどでもないかな？)の地味で無愛想な受けのお話。個人的には受けの性格が良かったと思いました。自分の気持ちに気付いてからの白黒付けるハッキリとした行動は、男前でカッコ良かったです。攻めが後半、ヘタレ気味な部分があったので、その男前な行動が際立っていたと思いました。2人の仲を取り持つ、攻めの同級生で友達の深埜木さんが良い人で、ナイスアシストしてくれます。「初恋の、それから」でも、ナイスアシストをする友達キャラが出て来ていたので、渡海さんはアシストキャラを出すのが好きなのかな？と思いました。 最後、1回だけのエロ描写がもうちょっと色っぽくエロければ、文句無しの星5つでした。

ノンケ×ノンケ。一見 爽やかイケメンな攻めの実はかなりディープなオタクぶりも、オタクっぽい外見だけど中身は普通にサブカル好きな一般人レベルの受けがかなり男前なところにもふんだんに萌え要素があって楽しめましたが、いかんせんノンケ×ノンケなので、くっつくまでが長かった！そしてくっついた途端のエチでかなりのバタバタ感。もう少しペース配分してお付き合いするまでのモダモダ→お付き合いしてからのモダモダを楽しめたら最高だったのになー。

イケメンが実は本格的なオタクだったり、オタクっぽい受けが実は言う時はキッパリ物言う性格だったりで面白かったです(*^^*)でも付き合い出したからのお話しがなかったので、ちょっと残念...オタク攻めに受けがついていけるか心配(^_^;)

ディアプラス文庫 20th Anniversary Bookで番外編を読んで、オタクな彼の「ジャンルが変わる毎に嫁が変わる奴らが理解出来ない」との台詞に深く共感したので本編も購入してみました。やはり攻めの並大抵のオタクでは太刀打ち出来ないレベルのオタクっぷりが楽しかったです。(自宅にアーケードゲームの筐体が二台あるっていうのが一番驚きました)そんな彼の萌えツボに何故かクリティカルヒットな受け君も、大人しそうな雰囲気なのにはっきり物を言うところが好感持てて、好きなものに対して暴走しがちな攻めとお似合いだと思いました。すれ違いはありますがさほど深刻にならず、両片思いのモダモダが好きな方にオススメです。

サラサラと読めます。もっと攻めが変態でもよかったかな。