うーん？異世界トリップもので、ケモミミもの…大好物のはずなんですが、イマイチときめかなかっためです。主人公の葛藤と、少しのトラブルのみの日常描写の中で、攻めのわかりやすいアプローチが延々と続いて、最終的に予想通りの結末に。設定の割には、平穏すぎる空気が、私には合わなかったみたいです。癒され溺愛系がお好きな人にはいいかも？

ケモミミものですが、このお話では主人公が自分が異世界人であることを思い知る身体特徴の役割です。これはこれでいいと思います。お互い一目惚れなのを気づいている攻めが気づいてない受けを手の平で転がす様子が、まさにその様子が幼い双子の皇子と皇女の言う通り「好きなら好きでいいのに。大人の好きはややこしいんだねえ」でした。受けの仕事が漢方薬の薬剤師なのは後付けだし、攻めの世界の細かい国事情とかはほぼ割愛されてますが、異世界の王宮の中、限られた人達の間だけで進む話なのであまり気にならず、綺麗にまとまったお話だと思いました。

異世界トリップでしたが絵も綺麗で読みやすかったです。ただあっさりした感じだったのでもう少し何かあったら良かったです。私的に。

ケモ耳で異世界で王様で双子のちびっ子という魅力満載の設定に期待したのにすごく単調な文章でつまらなかったです。

異世界トリップの話で、主人公が郷愁に夜中に泣いて過ごしながらも昼間は頑張って生活している姿に応援したくなります。可愛いケモミミの子供たちも出てきて、色々と事件もありますがさらっと読めます。