レビュー一覧

ずっと切なくてほの暗いのに読後感は優しい気持ちに。終盤、若干うまく行き過ぎな感はありますが二人とも幸せになって欲しかったので、まあ…いいかと（笑）攻めが素晴らしく男前。序盤、チャラ男で世の中ナメてる感じですがどんどん良い男になります。あんな自信満々のワイルド系なのに、受けに好きになって貰おうと頑張るのが一途で健気で…寒い中、何時間も受けを待ってたり、辛過ぎて泣いちゃう場面も…最早、忠犬ワイルドわんこ。可愛すぎてヤバイです。Ｈの方は3Pめいた表現が有りますが、二人の為にも必要不可欠なので気になりませんでした。作家買いと美麗なイラストと、頑張った攻めに星ひとつおまけの満点です。

受けのアナウンサーは亡くなった恋人を想い続けているという重たいストーリーですが、安定の文章力でグイグイ読ませます。攻めの明るさと一途さに救われます。シリアスなので安易に読み返しはしないでしょうが‥笠井先生のイラストも美しく、裏テーマである麻痺プレイも新鮮でした。

素敵なお話でした。エッチもかなりマニアなプレイで始まり度肝を抜かれました。結構ウケからの提案でなければ成り立たないプレイですよね、笑。最後の方に3Ｐで致すところがありますが、死に囚われていた倉科が生を選ぶところがなかなか良かったです。色々と心に抱えてる人間がそこから脱却したり、成長して幸せになっていくストーリーが基本好きなので、本当に面白くて素敵なお話でした。あと、津雲と倉科が柏林先生と対峙するところは『ドグラマグラ』を彷彿。ある意味柏林先生の持つ秘密クラブは人間牧場の様で面白かった。秘密クラブを舞台に続編を希望してしまいます、笑。

ドロッとした、人が複雑に絡み合った話でした。生きる気力のない人、救うために別の人達を使役しその中に愉悦を感じる医師。、色々一筋縄で行きません。過去に囚われて救われることを拒否するような絶望感の中で生きる殉が立ち直る様子に引き込まれました！

読み終わってから見ると改めて表紙が素晴らしいな、と思いました。柩の上に全身を投げ出すように伏せている主人公を、取りすがるように抱きしめている攻めの姿に愛しさを覚えます。死者の影を纏うように背後に花が描かれている男が主人公の髪を慰めるように梳いていますが、主人公の意識は攻めに向いているような…そんなイラストですね。エロはそれなりにありますが、主人公が本当に物語の終盤まで痛々しくて、一所懸命な攻めも可哀想で、読んでてエロい気分にはなれませんでした。でも甘さはなくてもラブはしっかりある(特に攻めに！)ので、これから2人で幸せに過ごしていくんだなと、ssのお揃いカップのエピソードで最後はほっこりできて良かったです。

アナウンサー倉科が恋人に先立たれた未亡人。倉科に、年下ワンコ津雲が恋慕するものの、亡き恋人への思い、恋人の弟の存在も交差して、精神的3Pと肉体的3Pの両方で悩みまくるエロティシズムに溢れてました。年下攻の津雲クンが熱烈かつストレートに求愛する姿にキュンキュンと萌えました。生意気で頭のいい年下攻めが好きな方におすすめしたい。個人的には、正統派美人の倉科の家に「コタツ」があるのがツボでした。「萩焼」も重要なモチーフでしたが、「コタツ」の破壊力たるや（笑）作者様が依頼された「コタツでしっとり」のイラストも素敵でした（笑）

沙野先生の作品は好きですがこれは少しイメージと違っていた。おそらく好みの問題ですが…数司の存在もなんだか的外れのように感じてしまった。津雲がいけすかないようで意外と真っ当で頼もしかった。侚がなんだかなぁ…もやもやした気持ちで終わってしまった。

亡くなった恋人への思いから脱することができずに病んでしまいそこから、再生する過程の話です。エピソードが独特でおもしろいです。

相変わらず読ませます。麻痺プレイというのも、すごかった。新鮮。そしてあの人が怖かった。歪んだ支配と悲しい過去といろんなものに巻きつかれて絡まって、どうなることかと思いましたが何とかなってよかった。…たぶん。豪奢な表紙も素晴らしかったです。

攻めの受けの幸せを願う献身に癒やされました。3Pが切なくて、エロくてよかった。説明的になりすぎず、すんなり納得して読める文章で、とてもおもしろかった。