レビュー一覧

いい話でした。絵は単純でしたが、「髷」の結い方の説明などあって、時代劇らしいおもしろさがありました。主人公がだんだん変化していくところは、ジーンと来ました。

読んで切なくなりました。武士はくわねど高楊枝でどんなに辛くても耐えてこその武士。それを曲げて町人になることの屈辱。家族を食わせるための自己犠牲は今でこそ気高いものですが、江戸時代は蔑まれたんだろうなぁ。

ホッコリした気持ちになりました。それでいて痛感さもあって楽しめました。

サムライが町人になり、蕎麦屋という接客業を始めてうまくいくはずがなく、たぶんいろいろあるだろう。乗り越えて幸せになってほしい。どれくらい本人がサムライを捨てられるかも見ものである。

１００ポイントでこれだけのものを読めたのは有難い。レンタにはこういう掘り出し物がたまにあるから嬉しい！

いわゆる江戸市井人情ものである。江戸落語や量産されている時代小説にありがちのストーリー展開であるが、いつの時代でも家族を大事にするという行動と、仕事や就職活動が両立しない場合が多い。かっちりとした明確な線で描かれた絵柄はわかりやすくて好感が持てる。

とても良い作品だと思います。最後に士官の口を蹴るところに、新しい時代を見ました。

武士とは？　所詮人間であり、家庭がある。良かったです。

あっという間に読めました。時代劇よりシビアな世界でした。

古き良きストーリーです。家族愛って大事〜。