レビュー一覧

『大富豪と人形の花嫁』、『大富豪と罪深き純真』に続く"Marrying a Tycoon”シリーズの最終３作目です。コミック版ではだいぶ出番を削られていますが、一応クリーオも出ています。コミック版の内容ですが、一番目に付く原作からの改変点が終盤のヒロインの決断です。原作のレビューでも書いたのですが、今時映画プロデューサー兼監督が新人女優に仕事を与えつつ恋愛関係になる話を書かれても、と思いましたし、コミック版でもヒーローはオーディションと称して体よくセックスに持ち込んじゃっているし何だかなあ、と思ったので、最後の改変は読んでいて一寸ホッと出来ましたし、最後も原作よりはすっきり出来る終わり方になっていました。あとヒロイン妹のキャラが原作とは微妙に違っていて、原作版はもっと悪意のない無邪気キャラで、ヒロインに対する言動は酷いのに何だか憎めない人だったのですが、コミック版はもっと心に闇を飼っているキャラになっているのが印象的でした。後半の電話も原作では普通にヒーローとの仲を応援していたし、キレて電話を切ったのもヒロインの方だったのにコミック版はああいう風に改変していますし。原作ではヒロイン妹はその後離婚して、巨額の慰謝料もせしめて、元カレともよりを戻し、ヒロインとの仲も良好になっているのですが、コミック版は全然原作とは違う人生を送っていそうな感じです。

男の嫉妬って一番醜い…　ヒロイン妹と妹夫はこの先、幸せになれる感じが全く無いけどね…　その分ヒロインとヒーローには幸せになって欲しいと思う話でした。

作者買いなので、☆３ですが、内容は…。ページの都合もあるんだろうけど、すごく残念。上下巻にする程の内容でもないので、メインストーリーだけで出来上がっちゃったのかな？って感想です。妹もその旦那も母親もサイテー。なんかスッキリしない。

サンプルで性格の悪い妹が出てきて気になって借りました。続きはもっと悪い人たちも出てきて、ワクワク。結局ヒロインは自分で成功するのですが、それを待つヒロインもとても素敵です。二人とも言いたいことはハッキリと言うのでモヤモヤ感はありません。ただ二人や悪い人たちのその後がもっと見たかった…。

売れない女優のヒロインが敏腕プロデューサーのヒーローと出会う事によって、自分の力で成功を掴むと言うとても素敵なお話でした。ページ数の関係でその苦節している期間が1ページにしかないですけヒロインがとても素敵な女性で気持ちよかったです。その反対で浅はかで意地悪な母と妹とその役者でもある夫の人間性の悪いこと(笑)落ち目になっていく様も見てみたかったです。

あら、もう終わり？ページ数の関係だけど、ヒロインと母親、妹夫婦関係どうなったの？ダメダメな結果だろうけど。ヒーロー、ヒロイン中心のストーリーだけど、気になる。もやもや感があるので原作読みます。女優成功は、ヒロインの才能と努力の結果ですね。ヒーロー、待つのも愛の深さね。

後半がかけ足で消化不良です。ヒロインが自力で成功した後の両親とか妹とかの反応や関係の変化まで描いて欲しかった。ヒーローがヒロインに「大切なのは自分の評価だ」みたいな事を言っていたので、ヒロインが自力で成功して、自信を持ってヒーローの隣に並べれば、他の人の反応は描く必要はないのかもしれませんが……。個人的には描いて欲しかったです。

ヒーローが大人で紳士です。最後にちょっとギャップある言動で可愛いな～と思わせるところまで完璧！それでもヒロインの願いを汲んで待ったのも、やはり紳士で大人でした。

作家さん買いです。新作待ちわびました。ﾋｰﾛｰがかっこいいだけでないところが魅力だなと思いました。

「チャンスの女神には前髪しかない」という言葉が頭をよぎりました。ヒロインはヒーローに与えられたチャンスを蹴って自力で成功するという逆のことをやるのですが、才能があって容姿に恵まれていてもほとんどの人が成功できず消えていくような業界でご都合主義もいいところだとしか思えず白けました。