レビュー一覧

はぁーっメチャ良かったです。もう切なくて何度も胸が痛くなった。心を揺さぶってくれた久しぶりのヒット！

「やっと、幸せな結末」でした…。麻生先生らしい、心が痛くなる作品。大満足です。幸せを求めようとしない美人バーテンダーと訳あり高校生（大学生になるけど）のカップル。年下攻めくんが純で、健気で癒やされます。バーのママの言葉も染みるー！こんな人が身近にいてくれて良かったね。光と影を効果的に活かした絵と、セリフがピッタリはまって、素晴らしかったです。自信を持ってオススメします。

悲しくて切なくて涙が出ました。不幸になれすぎて幸せがわからない。心が麻痺してしまう。そんなお話しです。でもそれを救ってくれる温かい人が現れて本当に良かった。

作者買い。幸せを諦めながら生きるうちに感情も退化してしまったすみれが、佑真に大事にされるうちに人間らしい感情を取り戻していくというストーリー。うん、まぁいつもの感じではあるんだけど、また薄幸なキャラか～と思ってあまり気持ちが盛り上がらなかったです。悪くはないと思いますが。

タイトルがハピエンを連想させるタイトルだったので読んだら涙止まらなかった先生の書く薄幸の今回はすみれさん不幸過ぎるゆうしんが男らしく成長してドキドキした最後幸せになって又涙出ましたこの季節花粉症の私にはツラタニエンな作品でしたが最後読んで良かったと幸福感一杯になりました

涙がずっと止まらない……。中盤ではもう悲しすぎて何回か休憩しながら読みました。レビューが少なすぎるので、これはすぐにでも書かねばと涙目で書いております。この作品は、主人公が生まれながらに背負った業と向き合っていくお話だと思います。主人公は、父親のネグレクトのせいで、幼い頃からたった1人で生きていきます。親族からは中絶し損ねた母親の悪口を聞きます。そして母親は一切物語には出てきません。生活費は父親が振り込むので、生きてはいけますが、親族とも他人とも全くかかわらずに生きていきます。ときどき、心無い人に傷つけられることもあります。その様子が痛々しく描かれている印象よりも、主人公の視点なのにもかかわらず、まるで他人事のような描写で進んでいくことが、悲しいです。彼は自分の身に起こった出来事全てにおいて、ぼんやりと鈍感に生きることで、自分を守ってきた。世の中の人を妬むわけでもないし、自分を傷つけようとしてくる相手を恨むでもなく、ただ自分はあちら側にはいけないのだと決めて生きる姿が切ない。でも、それが変わる時が来ます。そして、最後の最後まで、ネグレクトをした父親が悪者に見えないのは、主人公の主観がしっかりと描かれているからだと思います。本当にすごいです。ぜひ、読んでみてください。脇役のママの額の傷も気になるので、スピンオフぜひお願いします。

もう、やっぱり素晴らしい…尊い…多くは語らず、でも心理描写はすごいという類稀なる作家さんです。好みは分かれるかと思いますが、個人的には本当に好みすぎて新刊出る度毎回泣きそうになるぐらい好きです。

切なくてひりひりするような。麻生先生らしい作品でした。丸々一冊、遠縁の男の子の佑真とバーテンダーのすみれさんのお話。読みごたえありました。すみれさんはネグレクト環境で育ってきているため、人生をどこかで諦めたように生きている。出会う男もろくでもない奴ばかり。佑真の愛情を受け入れることも、相手を思うばかりにできない。どうかすみれさんを幸せにしてあげてくれと思わず願ってしまいました。

以前、この作家さんの作品読んで合わないと思ったので躊躇しました。でも、高評価に釣られ今回は違うかもと期待したのですが、残念です。重めのストーリーは嫌いではないのですが、画力と構図が好みではないと認識しました。表情パターンが殆ど同じで感情が伝わり辛く、平坦としてる印象です。状況を把握し辛いコマもありました。最後の笑顔も表現力が乏しい印象です。

作中の言葉がとても素敵で心を打たれる場面も多く、夢中になって読みました。同時発売の夜の落下は題名の通り、落ちていくような仄暗いイメージでしたが、こちらは読み終えた後、光がぽっと灯るような温かい作品だと思います。