レビュー一覧

星5個以外ないです。こんなに良いの、なかなか無いです。ぜひ薦めたい。

これからが楽しみな作家さんって印象を受けました。粗削りだけどここから成長するんだろうなって。でも、読み終わって作家さんについて調べたら、ご本人が数日前23歳で先日亡くなったという事実…もっと、読みたかった。

前半ギャグテイストだったのですが、中盤から優の心と体はどっち？と重たいテーマに転じます。デリケートな問題を扱うのは難しいですね。色んな見方はあると思いますが、自分的にはこの問題に対して向き合う二人の心情やセリフは、作中の言葉を借りるなら「薄っぺらい」です。トラウマの表現法もどこかで見た二番煎じに見えて、あまり心に響きませんでした。ただ、画力は粗さの中に線は力があると思います。

こちらでの配信が遅いので他所で購入しましたが、その後も何度か読み返している一冊です。女を守れるヒーローに憧れる大河が高校に入学し一目惚れした美女は、実は男と女の両方の顔を持つ優。二人がぶつかり合いながら相手に見合う自分になりたいともがき成長していくお話です。演出が大げさと感じる人もいそうですが、この一冊がひとつの舞台作品になっていると思って読んだほうがいいかもしれません。優には自分が男であることを周囲に受け入れられなかった過去と、それに追い討ちをかけた性的暴行被害のトラウマがあるため辛い一面もありますが、二人とも男気溢れる面があり、彼等の真剣さと周囲の温かさに読後は穏やかな気持ちになれます。初コミクッスだそうで。今後も楽しみです。

“普通”の男と女とは、“普通”の恋愛とは何でしょうね。週刊連載の少年漫画かな！？と思うくらいのお話でした。ただ結果育まれたのは愛情であり、そこはBL。おまけマンガはとても可愛らしい2人で、どっちが受け攻めでもしっくりくるので是非とも2人の恋愛話の続編が読みたいです！！絵も書き込みが多く凄く綺麗でした。今後の作品にも期待しています( ´ ▽ ` )

Cannaは定期購読していた雑誌だったので、PEYOさんの存在は2017年の頃から知ってはいたのですが、何か読む気になれずスルー作品だったんですよね…。そのまま読まない作品になりそうだったのですが、評価が良かったので昨年末のキャンペーン時に単行本をお安く購入。しかしやっぱり何だか読む気になれず、今日までスルー……。作家さんの訃報を知り、やっと読んでみました。うーん……ハピエンなのに読後が重い…。ちょっとやり過ぎ…と感じてしまいました。男性と女性との狭間での揺らぎ…葛藤は、毒親との軋轢だけで充分表現可能だったと思うんですよね。広沢父の伏線を回収する為にレ◯プシーンは必要だった…とは理解出来るのですが、しかしあの強烈なレ◯プシーンで読後は重くなり、有馬の広沢への好きの感情は、広沢父経由……になってしまったように感じてしまいました。絵柄もここまで重い内容のお話には合ってないような違和感を感じ、この絵柄だったら、ほのぼの7：シリアス3ぐらいの方が合っているんじゃないかな？と……。ただ、初コミックスでこの絵柄、作り込まれストーリーは純粋に凄いな…と感じました。また自分も、男らしさ.女らしさについて、世間からのズレを感じながら育った部分があるので、何となく共感出来る部分もありました。作品全体的には、私の趣味には合いませんでしたが、確実に力のある作家さん。これからも沢山素敵な作品を描けたのではないかと思うと、残念で仕方がありません。作者様のご冥福をお祈りいたします。

ボーイズラブというより、一般紙(アフタヌーンとか)に載ってそうなストーリー漫画ですね。本人達はキスまでだし、お話重視。良かったです。

まずは作者さんのご冥福を心からお祈りします。この素敵な作品がデビュー作かつ最後のBL作品であると言うのが本当に惜しいです。これからもいろんな作品を描いていただきたかった。表紙を見てわかるようにとても画力のある方で背景までとても丁寧に描き込んでおられます。（可愛らしい画風の中にハッとさせられるような構図が良くあります）ご存知の方も多いと思いますが、PEYOさんは恵口公生さん名義で『キミオアライブ』という少年漫画も連載されていました。こちらはコロナの影響でコミックスの売れ行きが悪かった事もあり連載打ち切りが内定していたのを、作者さん自らTwitterで呼びかけてようやく2巻が出て話もこれから！というところでした… 続きが読みたかった！（涙）本作はヒーローに憧れる能天気でアホキャラの主人公大河が、高校の演劇部ステージで踊るマリアと呼ばれる女の子に一目惚れ。実はその子は男の子（有馬）で…と一見ラブコメですが、これがすごく深い。ちょっと詰め込みすぎでしょ？と思うところもありますが、大河の「好きな子を守れるヒーロー」を目指す成長、そしてその生い立ちから男と女の境でグラグラと苦しんでいる有馬が大河と出会い演劇に深く触れ合っていくことで自分を見つめ直すという、ジェンダーや生き方を描いた心に刺さる作品となっています。これが二十歳そこそこで描いたデビュー作というのに今更ながら驚かされます。もう作者さんの作品を読むことはできませんが、一人でも多くのかたがPEYOさんの事を知って下さるように！

登場人物の心の動きに同調できない。話の流れにも無理を感じる。読むのが途中で辛くなった。何故高評価なのかさっぱりわからない。48時間レンタルがあったらよかったのに…と思った。

少年誌の主人公のようだと思ったら、少年誌でも不屈の主人公を描かれている方でした。心理描写盛りだくさんで、読んでるこっちの心も揺さぶられまくる素敵な漫画。素晴らしい作品を残してくれてありがとうございました。