レビュー一覧

無料の一巻だけ読みました。人を選ぶ作品。私は苦手。性にも人生にも全てに投げやりヒロインはリアルで、使用済み生理用ナプキンを目の前に押しつけられているような生々しさ。

内田春菊は読ませるなあ、という感じ。ただ、好き嫌いが出るでしょうね。

内田春菊さんの作品は、すきです。絵もきれいだし、かわいいし、かっこいいし。私はいわゆる、”普通”の高校生でしたが、みどりちゃんの気持ちはよく分かる。あの不毛な、投げやりな感じ、あのまっすぐで、真摯な感じ、よく分かる。お義姉さんには分からないみたいだけど、世代なんだろうか？暗いけど、シュールだけど、爽やかで、前向きで、冷静なところも好き。淡々とした、高校生の物語。でも、読んだ後に元気になれないから、☆４つ。もう一歩、踏み込んでくれたら、もうひとつ、そぎ落としてくれたら、元気になれるのかもしれない。いや、終わり方かな。明るく終わってほしい。人生の変容を、進化を、化学反応を、奇跡を、見せてほしい。

学生の頃、友達から借りて読んだ時、思った感想と今読んだ感想がほとんど同じなのが驚きでした。時代が変わっても古くならないのはさすがです。

内田春菊さんの代表作のひとつと言って良い作品だと思います。冷めて大人びた思春期の若者の微妙な感情をうまく表現していますが、全体的に鬱なムード。たまに軽やかな楽しみや喜び、笑いが混じるところがリアルです。ひさしぶりに読んだら義姉さんの閉塞感にも共感できるようになりました。

単行本を持ってましたが結婚後無くしてしまい、懐かしくダウンロードしました。みどりの考えてること、やってることがとてもよくわかりかつて自分もこんなんだったなあと思いました。読んでると自分と重ねてしまい切なく辛くなってしまう。

内田春菊さんの作品は、どっしりと重く暗い内容が多いですが、これは特に救いようなく破滅感が漂い、気持ちが暗くなりました。こういう話が好きな人はどっぷりハマるでしょうが、私はあまり好みでありませんでした。

内田春菊、こんないい漫画描いてたんだな…生々しくて怖いです鋭い感性に正直すぎても、気持ち悪い世界から抜け出せないねみどりちゃん、そういうの、全てじゃないから

なんとも暗い、どこか悲しい。でも、現実にこうして「ただなんとなく生きている人」がいるんですよね。

みどりちゃんの行く末を見届けたくて全巻一気に購入しました。納得はできたけど自分は彼女と同じ選択をするかと想像するとノーだな。とも思う。春菊ワールド全開です。