レビュー一覧

うーん、出だしは悪くなかったのですが、読み終え振り返ると訴えかけるものがなく…絞り切れてなくて盛り上がりに欠けたというのが近いかな。この本の軸は身分底辺の一ノ介がそこから抜け出すことなのでしょうけど、謎に金の力ですんなり解決できたりするすると恋愛関係に収まったり、最終話は詰め込み過ぎて浅く感じるのは否めません。ちなみに描き下ろしでエッチありますが、それもなんだか話と合わずいかにも帳尻合わせで残念。

綺麗な絵柄で話もまとまっていると思います。でもBL的には微妙だな〜と。最後、無理やりくっつけた感が否めないです。ページが足りなかったのか、遊郭のこと（人）に話を割きすぎてるように思うので、そこが残念だと。話も設定も世界観も良かったので、あとはもっとBL部分に重きをおいてほしいかな。むしろ、まだくっつかずに2巻に続くのなら、不器用な二人なので合ってたかも。勿体無いな〜。

素敵でした。街並み、雑踏、建物、家具、小物、着物、働く人たち、華やかな花魁から狸オヤジにジジババ、風景、反物がはためく染屋の作業風景、全部好きです。吉原で生まれ育った伎夫と染屋の手代の友情のような可愛い恋愛。吉原や花魁というと愛憎とエロスでドロドロとか想像しますけど、そんなことはなく若い二人の爽やかな交流が微笑ましかったです。確かにお金にものをいわせた力業なハピエンでしたけれども、みんなが幸せで良かった。明治初期といえば、変化の大きな激動の時代で商人の視点からでも色々と面白そうで、これが西の商人の町に行くとなればなおさらと思っちゃって、続きあるかなぁ。　

職人と生まれも育ちも吉原、という身分違いの恋愛話です。吉原で生きていくかこの場所を抜けて生きていくか、という葛藤が切なかったです。最後はあっさり色々解決しましたがwその後の2人をもう少しみたかったな、と。続編はないんですかね？

タイトルと出だしのお話はとっても素敵なのですが、尻すぼみというか、最後にかけての駆け足感がすごかったです。短い話数でまとめなければいけないでしょうからしょうがないとも思いますが…。職人ならでは、というポイントがストーリーの最初だけで生かしきれていなくて残念でした。「色にも出せず」というタイトル、とっても好きなのですが、それにちなんだセリフとかがあったら良かったのに…と思います。あと細かいですが、時代と遊廓事情、髪型とかがちょっとちぐはぐで気になってしまいました…まぁ、そこは求めてはいけませんね。48時間でちょうど良かったです。

画風もストーリーも素敵でした。表紙から見てわかるように着物の柄等の書き込みが蜜で美しいです。郭のお話ですがきつい描写が出るわけでは無いのでほんわかしたお話を好む方におすすめだと思います。ただ重要そうなコマに前コマからの動きが分からないことが少しあって違和感を感じました。なので星4をつけさせて頂きました。

2階回し？若い衆と染物の手代の出会いから恋心、恋人？になるまでの話って感じでした。吉原の店の旦那さんはちょっと嫌な人ですが、それ以外の花魁や大店の若旦那含めて皆んなが良い人でした。最後の方はご都合主義でのパピエンだったように思います。

吉原題材ですが、そこまで深刻ではなく、ほのぼの素敵なハッピーエンドです。特筆すべきは巻末おまけで、今まで読んだ吉原ものBLの中で一番わかりやすく簡潔に吉原の言葉や店の仕組みがまとめられてます。作者さんがすごく勉強されたんだなあと感じました。

時代物って泣ける作品が多いですね。こちらも、そんなに深刻な話では無いですが、良い感じにじんわり来ました。絵柄は可愛くてとても楽しく読めました。吉原ネタだとお金、人情、死などなどたくさん盛り込めるので、ストーリーも全然飽きる事無く楽しめました。なかなか素敵な作品でした。読んで良かった！

昔(江戸)の話ってどうかなって思ったけど抵抗なく読めました。48時間レンタルでお得だったし絵も好きだったので良かったです。2人共恋には鈍感でお互いに初恋同士っぽかったのも良かった。一の好きなのに天邪鬼になっちゃうとことか、藤吉郎を無意識に心配して行動しちゃうとこなんかは結構好きでした。ハッピーエンドになれて良かった。呉服屋さん(だったかな??)めっちゃいい人で良かったー!!