レビュー一覧

小さな頃からずっとしたってくれていたところだけで落ちるわ。

幼馴染みの弟と再開して恋人になっていくまでのお話し。昔の回想がありつつ現在のお話しがなんだかしみじみ粛々と？進んでいく感じで、読後感ジンワリと…なんだか良かったです(*^^*)

距離が縮まりそうでなかなか縮まらないのがたまらなかったです。文章が読みやすく端正で、気持ち良かったです。慧の仕事のこと、海里が社会人になってからのその後など、続編も読みたいです。主役二人以外の人物もしっかり描かれていて、リアリティを感じました。

この作者さんらしい、受けがウダウダしてるモダジレのお話です（褒めてます）。攻めが年下だけど包容力も忍耐力も抜群でとても好みのキャラでした。

二人の関係性がじっくりと描かれているので読み応えがあります。ありがちな当て馬が出てこないのがいい。受けは社会人で攻めが大学生。攻めのしっとり感とストーリー展開が合っていた。受けの性的指向でない個性についても描かれているのがよかった。

素敵なお話でした。本当にどこかの街角の喫茶店で、ふたりがコーヒーを飲んでいるところに出会えるような気がする等身大のお話でした。初恋の人であるお兄さんが登場しないのもよかったかな。年下攻めですが、頼りになるしっかりもの。再開できてよかったね。

タイトルと表紙でもわかるように、静かに進んでいくお話です。攻めの子がかっこいいです。受けの子の葛藤も丁寧に書かれてて、大きな山や谷はなく、じっくりゆっくりくっついていくお話で、読み終わって、読んで良かったと思いました。