原作を昔読んで、描写や文の読みにくさとどんでん返しっぷりに買ったのを後悔した記憶があります…。漫画は絵が綺麗で可愛らしいので、原作のダメさを補完してくれると良いなぁと思います。

絵はキレイだし、ストーリーも引き込まれる。でも、色々と描写不足だったり、世界観も生かし切れていない感じがします。そして最後の展開による「素直に読み進めていた私がおバカさん、というワケか」…という脱力感。面白いと思っていたぶん、私の読後感はサイアクです。

ここまで後味が悪い作品はなかなかお目にかかれません。がこういう強い気持ちを読者に与えるのも「名作」だからだとは思います。私は王道好きなので、星二つにしました。

性格の良し悪しは抜きにして、主人公より周りの女性たちのほうが魅力的。ドロドロも含めたいけど、できればからっとしたいみたいな、どっちつかずの人間模様が中途半端かな。

大長編「八咫烏シリーズ」のコミカライズ。華麗な絵柄が内容にふさわしい架空平安ファンタジー。コミックの持つ「絵」の力を存分に発揮できている。原作を読んで頭の中で描いていたイメージが違うことなく より一層明確に目の前に広がるのに感激した。

若宮が性格悪すぎる。華やかな世界観に浸ろうと思うのに、ミステリーとはビックリ。

「イブニング」の広告で気になっていたのですがrentaさんで扱っていると知り、特装版をレンタル。時代物かと思っていましたがファンタジーだったのですね。正室候補が妍を競う後宮に、なぜか足を踏み入れない若宮！本作はシリーズの世界観を提示するものだそうで、今後の展開が気になります。

すごく面白かったです！大奥ってわけじゃないし、かといってさっぱりしてるわけじゃないですが、人間模様がおもしろい！

当然のようにあせび目線で読み進めて行く中、この子ちょっと頭が足りないんじゃないか？なんて少しイライラしつつ、最後まで読むとまさにそれこそが諸悪の根源であるという、なんとも言えない展開に。ほとんどの伏線は回収してあるし、人によってはどんでん返し！やられた！ってなるのかもしれませんが、私はあんまりスッキリしなかったです。あせびがヒロインだと思い込んでいたので、裏切られた気持ちになったからかもしれません。あせび周りの侍女などがあせびのことを信じ込んでるのがまたなんとも…。"ここでは騙される方が甘い"ってのは読者にも言ってるのかもしれませんね。一巳が生きていたのだけが救いです。

原作が面白いのですが、その世界観を、すごく魅力的に漫画化してあってびっくりしました。漫画化の完結４巻まで待っての一気読みでしたが、こういう女っているよな・・。っていう、原作の毒気が、浮き彫りに描かれていて、満足の漫画化でした。是非、おすすめです。