レビュー一覧

不思議な世界観でも絵が美しく、説得力がありました。

これはまさしく運命の出会いの物語。けれども、漫画の話の中であれリアルであれ、人と人の出会いは…すべからく運命なのかも知れないわけで…。あえてこういう設定が必要？とも思ってしまいました。くらもち先生の作品の大きな魅力として、身近な存在との関係がどう恋愛へと変化し深まっていくのか、その近さゆえの葛藤もどかしさ、それらがさりげなく巧みなエピソードの積み重ねにアレンジされストーリーが展開されていく、そこが大きいのでは。最近他の作品でも時折スピリチュアルめいたエピソードが使われますが、ストーリーに更なる深さ広がりを持たせる意図あっての事なのでしょうか。とはいえ、この作品では余りにもスピリチュアル要素を重視し過ぎ、かといってファンタジーとしての味付けも中途半端。何か物足りなさを感じてしまいました。登場人物達が魅力的なだけにちょっと残念。と思いながらも幾度も読み返しましたけれど。

ことばで言い表すのは難しい、独特な世界だった。

人に見えないものが見えるということから始まるストーリーが引き込ませる作りだった。

くらもちさんの名前が懐かしいあまり（2巻完結というのもあり）購入しました。結論から言うと私の中で惜しいなという感想です。不思議体験との結びつきが中途半端なせいで、恋の話も半端な感じで終わってしまったように感じました。5巻くらいあったらそれなりに興味深いストーリーになったような…でもそもそもこういう類のものは『考えるな、感じろ』的なものなのでしょうね。（ちなみに私はいろはにこんぺいとの大ファンです）

懐かしく購入くらもち先生の描く男の子は色褪せず今も昔もかっこいい内容は何回か読まないと解釈出来ないがパッピーエンドでスッキリ

まだまだ続きがあってもいけそうな感じ。通じ合う　お互い会う前の二人。そして寂しさをわかり合える。深いなあ

ある日突然異世界が視えるようになったウタ。その領域に入ると気持ちが悪くなるのですが、たまに現れる長髪の少女の幻はウタを気持ちよくしてくれて、少女に恋い焦がれるようになります。そして偶然知り合った頭の上に黒いもやがついている紀という少女。紀はウタに友達と似ていると言って好意を寄せてきますが、ウタは紀の好意よりも黒いもやが気になってしょうがなくて…。オカルトっぽい始まり方ですが、不思議なラブファンタジーでした。初見ではムダに思える登場人物や、エピソードも最後まで読むと全てにちゃんと意味があり、あいかわらずムダのない完璧な構成です。ただ最後まで紀についていた黒いもやだけは意味が分からずモヤモヤしています。

チーブスリル以降のくらもち作品が大大大好きなのですが、この作品はファンタジーと恋愛ものの中間のような感じで、主人公と思った人物がメインでないような、なんというかどの登場人物にも心が動かされませんでした‥残念