レビュー一覧

北海道をフロンティアに見立てた西部劇でもあり、未知の食べ物を味わうグルメ漫画でもあり、史実に基づく文化の変遷を描く歴史漫画でもあり、超面白いギャグ漫画としても成立している。この数年で最も読む価値のある作品の一つだと思います。なにより、ものすごく変な登場人物たちの誰一人として、物語の中で見下されていないことに妙に感動します。

なんとなく読み始めたら、一気に既刊18冊買ってしまいました。歴史、ホラー、サスペンス、グルメ、ギャグ、BLまでぶちこんだ…ジャンル分けできません。骨太のストーリーに色んな要素が絡みに絡み、変態の見本市です。不思議に魅力的な登場人物の数々ですが、惜しくもあっさり退場したり退場と思わせてなかなかしぶとかったり。ちょっと一言では言えません。読んだあとは肉や魚をチタタプしたくなります。

日露戦争のヒーローだった兵士が砂金を求めて北海道へ。その後、アイヌの少女といろんな身の危険にさらされることになるサスペンスの様な食漫画だ。

面白い！普段、青年漫画は読まないのですが、手塚治虫文化賞受賞をきっかけに本作を知り、試しに読んでみたらどハマりしました。練り込まれた骨太のストーリーに、アイヌの風俗や狩猟の知識も学べて、シリアスとコメディのバランスも適度で、長編ですが飽きず疲れず楽しめます。今、最も続きが気になる作品です。

ジェットコースターに乗りながら珍味を摘んでいく感覚

野田先生は最終話も無料公開するときに「無料公開しても単行本を集めたくなる、自信がある」と言っていたが、まさにそうだった。最初から最後まで突き抜けて面白かった。戦闘系の漫画は普段読まない。それでも止まることなく読み続けてしまった。敵味方問わず、心底嫌いになったキャラがいない。コメディ要素が全力で面白い。ストーリーの組み立て方から、ラストの大団円。そして31巻＝佐一で終わらせる、完璧。

何気なく読み出したら、止まらなくなり一気に読みました。漫画にこんなにのめり込んだのは久しぶりです。北海道を舞台に日露戦争帰りの不死身の男、アイヌの少女が金塊をめぐる旅に出るというストーリーです。登場人物が多いけどみんなキャラクターが濃い！爆笑あり、ローカルグルメあり、サバイバルアクションあり、ちょっとグロいシーンもあるけど女性の私でも楽しめました。特にアイヌの文化は興味深く面白かった。時代背景は明治ですが、戦争を経験した人たちの葛藤やマイノリティーの少数民族が変わりゆく時代の中で「これからどう生きるか」と悩みながら自分の道を探して進もうとする姿は、何かと生きにくい現代人にも響くものがありました。既刊全て読みましたが、途中飽きることもなく思わぬ伏線もあったりして作者さん「この人すごい」とさえ思いました。

軽率にレンタの無料サンプルを読んでしまい、どツボにハマってしまったのが私です。今やすっかり本誌まで読んでる有り様です。とにかく、時代設定を含めアイヌの金塊争奪戦という題材がすでに秀逸だし、読者に先を読ませないストーリー展開が素晴らし過ぎだし、それに負けない（いや、たまにこの漫画どんな話だっけ？てわかんなくなるくらい）ぶっ飛んだキャラクター達がひしめいている、そんな化け物漫画です。緩急の付け方がすごい。激アツな戦闘シーンのすぐ脇で誰かが全裸ですっ転んでたり、ギャグパートかと思っていたら、いきなり激重シリアスをぶっ込んできたり、チタタプしたり。とにかく、色んな意味で心が休まならない作品です。こんなにもチームシャッフルがあった作品は過去にあっただろうかと思うくらい、敵味方が入れ替わります。そこもまた魅力の一つ。ものすごく考え抜かれ色々な物事が込み入った物語なのに、すんなりと読めるのは、確かな画力故だと思います。つまり、どこをどうとってもサイコーに面白いということです。あー気になるからドンドンお話をすすめて欲しけど、でもまだまだ終わって欲しくないって思える悩ましい漫画です。

友人から勧められて、試し読みの60ページのみ読もうと思いましたが想像以上の面白さで思わず見入ってしまい現在7巻まで読んでます。北海道の歴史や山に関しての知恵を得れる上にストーリーも予想できないのでとても楽しめます。

お、も、し、ろ、い！！アイヌと軍人と歴史上の偉人が入り乱れてのお宝探索が話の軸なんですが、北海道の歴史、アイヌの暮らしと小ネタがいっぱいで、まったく飽きさせん。そして出てくる人出てくる人、ど変態、何かのオタク、フェチズム持ち、、、主人公が一番まとも？？キャラクターのキャラが立ちすぎなのも最高です。軽く15禁ぐらいな感じはするんですが(笑)、老若男女おすすめです。わたしは鶴見中尉という方にどっぷりはまり、いい大人が人生初の聖地巡礼までしてしまいました、、、。作者さんがストーリーも考え絵も描いてのこのクォリティー、熱量はすごい！と思います。