レビュー一覧

津谷さんの作品（ｼｰｸ・砂漠）は少し似ている内容で混ざるのですが、この作品だけは読んで2年ほど経ちますが、ハッキリ内容を覚えてます。どの作品も絵が綺麗でが合っていて好きですが。冒頭から主人公二人が既婚者なのでどうなるんだろう？と思わせながら、お互いに思いやりがあり冷静でｶﾞﾂｶﾞﾂしていないのも好感。事件解決や宮殿での療養生活を終えて、ﾋﾛｲﾝが独り発ちした後のﾗｽﾄがﾊｰﾚｰｸｲﾝだなぁとありきたりな設定ですが、私的に大好きです。

素敵な男性ね。愛する女性を守り尊重してあげられるってかっこいい。愛するが故に手離し彼女の成長を見守り求められたら即行動。大人なのでしょう。きゅんと胸がなりそう。

２人とも傷ついているので思いやりがあり、じんわりと進んでいきます。ゴーインゴーマンなシークが好きな人には向かいないかもしれないです。ヒロインを騙した結婚詐欺男は、愛する妻と子どものためといって同情を引いていましたが、やってることはかなり悪辣。

作者買いです。ヒロイン夫と名乗るバカは最低です。ヒロインは無垢過ぎたんですね…不憫です。　でも、その結果　ヒーローに会えたからまぁ…良かったのかな?

心の動きが丁寧に描かれている穏やかな作品だと思います情熱的なシーンを求めている人には物足りないかも

最初、ヒーロー、亡き奥様を愛し、子持ちの「子育てを拒否する３年ひきこもり」のシーク。ヒロインは騙されているっぽい人妻。こんなので話が進むのかしらと思いましたが、良いお話でした。子どもと会うことも拒否するヒーローを慕うヒーロー娘。それだけだと可哀そうだけれど、屈折した思いがなく純粋で可愛い！最後は片膝をついてプロポーズするヒーロー。素敵です。ヒロイン夫、どれだけ嫌な奴かと思いきや、殺人未遂と詐欺と○婚してるけど・・・なにも考えてない残念な奴。もっと重い刑でも良かったと思うけどね。結婚したヒロインが可哀そうなくらい残念な奴でした。

津谷先生の作品の中で個人的に1番好きかもしれません。凄絶な始まりで、ヒロインもヒーローも心に闇を抱えていますがお互いがお互いを思い合うことによりそれぞれ問題を解決し乗り越えていきます。絵も可愛らしく素敵です。

絵がとても素敵でルーシーの金髪を眺めてるだけでも幸せ。スティーブはいい人のように書かれているけど、重婚はいけません。この時点でアウトですね。ハニフの優しさがルーシーの心を動かしていくのを見ていてうっとりでした。アミーラも可愛らしいし、安定して幸せな気分で読める物語でした。

『HQのシークもの』によくある派手さ、ちょっと超人的なキャラ設定などはありませんが、こどものころに憧れた中東やそこに住む人のイメージに重なって、とても好き（個人的にはノスタルジック）なお話です。髪の長い中東の民族衣装を着た男性がとても好きなので、そういう（顔もカッコいい！）容姿のヒーローがこんなにも人間的に魅力的に描かれているのがとても良かったです。細かなエピソードも丁寧で、読み応えもありました。新しい人との出会いで過去の傷を乗り越えていく様子が、自然でリアルに、そしてちょっと甘い味付けで語れれていて、大好きです。

あとがきのページを読んで気になったので、原作も読みました。ストーリーにほぼ忠実なコミカライズですが、中盤のヒーローがヒロインをお姫さま抱っこをして、ささやくセリフが津谷先生の方がだんぜんステキで何回も読み返してしまいました。