レビュー一覧

んー、おもしろいけど…この作者さんの他の作品の方がずっと好みでした。

これ読みたかったんです。何でも持っててもう何も欲しいものがなく感情の起伏のない一と、友人としての関係から彼に影響を与え感情を与えることになる達緒のお話。友人としての「好き」だと思っていたけど実はそうじゃなかったんだと気づく、王道タイプのストーリーだと思います。1巻には短編同時収録、2巻には一の兄のお話が収録されています。

結構前の作品なので線は細いですが話はマジで素晴らしいです。表題作は最初この２人本当にくっつくの？って思ってたんですが脇役たちが良い仕事してくれるし、はじめの泣き顔は最高でした。短編のおバカな生徒と先生の話も面白かったですが、何より表題作のはじめのお兄ちゃんが私は１番好きです！弟に対するコンプレックからの捻れ具合と色気とが混ざり合ってめちゃくちゃ可愛かったです。そして１巻最後のエンゾウ先生のあとがきが１番笑いました。

いやー、懐かしい(笑)　他の方のレビューにもありましたが、エンゾウ先生初期の作品です！全体的に線が細く、白っぽい…でもキャラクターの心情を一生懸命、丁寧に描こうという姿勢がひしひしと伝わる良作だと思います！１巻では世話焼き攻めとコミュ障受けが、もだもだとしてるだけですが、２巻からいきなり(笑)うわーっと盛り上がってくっつきます。　１巻に入ってる別の話は電子書籍用に後から入れたのかな？今のエンゾウ先生の作風な感じがしました。あほエロです(笑)２巻には表題作の受けのお兄さんのお話が入ってますが、これも良い感じに拗れててキュンキュンきます！何かいろいろ駆け足で終わってしまう感が否めませんが、これはこれで初々しくて好きです。

(表題作について)何度読んでも、最初の方は「あれ？本のチョイス間違ったか…？」となってから、中盤「ぅぅう…この攻の顔最高…最高すぎてもうはきそう…」まで昂ります。攻は、包容力あってスパダリ寄りではありますが、普通の人です。なのに、受を愛してる、その想いの深さが表れてる表情に、毎度心臓をわしづかみにされます。本の内容は、上巻が表題作前編と腹黒い先生×おバカヤンキーな生徒の短編。下巻が表題作の後編と表題作のスピンオフ。表題作はスタイリスト同士のカプですが、学生とも一般的なサラリーマンとも違う世界(社会通念よりもノリの良し悪しで金を回してる社会というか)だからか、最初ちょっと入り込めなかったです。でもどんどんそんなこと気にならなくなります。前編にはエチ無しで、その代わり(？)短編がスルッとエチ展開。先生が手を出すわけですが、一応背任行為という意識はあるようなので、教師×未成年に若干の抵抗がある私でも楽しめました。表題作のスピンオフは、表題作の受のお兄さんが受のお話でした。ドジっ子だけど一生懸命な部下×弟へのねたみで拗れてるけど優秀な上司。こちらも攻の、言葉も表情も惜しまない愛情深さに、心臓がぎゅーっとなりました。正直、短編省いて、本編のエロも全部抜いてでも一冊にまとめて欲しかったとこですが、購入金額は無視して★５つけました。

エンゾウ先生の作品は本当にツボを突くというか、むしろギュッと握るくらいの勢いでハマります。切なさ、甘さ、激しさが絶妙なバランスで入っていて、思わず２度読みました。個人的にはお兄ちゃんがものすごい好みです。幸せになってほしい…！

お兄ちゃんの話の方がツボ。兄弟2人でひねくれちゃって、もうそこも可愛いんだから。面白かった。

はじめちゃんがクールでかわいい。あんななつかれ方したら、頭わしゃわしゃ、そりゃあしたくなるってもんです。そのはじめちゃんが氷の心になった原因のお母さんがずいぶん病んでて気の毒……。

最後の言葉足らずの正直者めっさ笑った（笑）一巻の読切も面白かったです。名前がみんな桃太郎（笑）この作者様の作品好きだなぁ

受けが感情が無さすぎてどうなる事かと思ったけど、ちゃんとお互いの気持ちの変化が丁寧に書かれててとてもよかったです。スピンオフのお兄様の話もワンコ攻めがとても幸せで良かったです。短編の先生と生徒もとっても良かったです。全てが良かったです。