レビュー一覧

東村先生マンガは今までに色々と呼んだことがありますが、これは毛並みが違います、良い意味で。夢を見つけるのにも、それを掴み取るのも一筋縄ではなく、沢山の努力が必要なんですね。

物語ストーリー性に欠ける絵はうまいが、何か足りないような…（現代版のうやむやあいまいさが）

若い頃って時間がいくらでもあるのに何故か頑張りきれないんですよね。わかります。大人になった今なんであのとき頑張れなかったのかと思うことが多々。笑いと涙のバランスが絶妙な好きな作品です。

泣きました。この作者さんがとても好きなので、どんな感じで絵の勉強をしてどんな風に漫画家さんになったのか興味が湧いての一巻購入だったのですが、面白すぎて一気に全巻購入してしまいました。読み終わった後にまたすぐ最初から読み直してまた泣きました。笑 作者さんと年代も同じなので昔の話に共感できる点も多かったですし、(竹刀込みの教育を受けるとか笑) いいタイミングでギャグがいつも入っているので重くなり過ぎずにスラスラ読める所も流石東村先生という感じでとても良かったです。若い方よりも振り返って苦くて笑える過去があるくらいの年代(つまりは中年以降)の方に向いている作品かもしれないです。夏のジリジリした暑さから、作者さんの葛藤までがそこに自分がいるかのように伝わるリアル感があります。

東村先生が、恩師　日高先生を愛おしい、尊敬、忘れられない人として描かれています。

歳をとってから読むとぐっとくる作品。若い頃の恥ずかしさとかうまく言えないけどそういうもんとひたすら向き合った作品でした。これを描くのはとても大変だったんじゃないかなとおもいましめ。

作者さんのお父さんがすごかったです。作者さんが好きなのでこのような背景があったのかとしみじみしました。

一巻の試し読みから、最終巻まで購入して一気に読んでしまいました。東村先生の見事なストーリーテラーぶりに引き込まれます。

紙で貸してくれる場所があって、借りて読みました。作者が若いころの経験を細部まで覚えているのに驚きました。先生や親の恩は偉大なんだけど、若い時にはわからなかったり、ウザく思うこともある。目の前の仕事に没頭したり、今が頑張りどころと思って一生懸命取り組んでいると、育ててくれた人たちのことは後回しになりがち。絵の先生には言えないけど、絵を描いてもお金にならない、漫画ならお金になる、と思って、まんが道にまい進する作者が、お金にならなかったけれど作者の心に強い記憶を与えた、ある絵画作品について語るところは、まさにそれだと思いました。自分は普段は青年漫画か少年漫画中心に読んでいますが、本作は読んでいて全く違和感なかったので、男性にも勧められると思いました。

作者の漫画の中ではシンプルだけど深みがあって良いです