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人間はいつだって未熟だ。未熟で、自意識過剰で、それでいてこんなにも美しい。自分の心を抉られるような、滅多刺しにされるような漫画に、あとどれくらい出会う事が出来るんだろう。読み終えた後に涙が止まらなくて、もう絶対読みたくなんてないのに、多分、私はまたこの漫画を読むと思います。何度でも読むと思います。東村アキコさんの言葉に勝手に救われました。ありがとう。

笑えるし泣ける。心にぐっときます。好きすぎて全巻即買った…

作者の東村さんと同世代女性です。東村さんのふわふわと現実離れした中年女性ファンタジー漫画はもうお腹いっぱいだけど、自伝的作品であるこの漫画は文句なしで面白かった。東村さんの人間的魅力も全く嫌味なく、存分に描かれていて、自分のダメな部分を赤裸々に描くことでチャームにしちゃうパワーの源泉をみました。紙媒体の漫画を手に入れて、娘にも読ませてしまいました。

東村アキコ先生の学生時代を描いたエッセイ漫画。恩師の存在は、誰にでも得られるものじゃない。もし今、あの頃のあの人に会うことができたなら、なんと言おうか。学生時代の、言葉にできない葛藤や悩みや怒りや寂しさを、いつも目の端で捉えていてくれたような気がする。あの人との会話や一瞬を、今でも眩しく思い出すことがあります。東村アキコ先生にとっての恩師、私自身の遠い昔と、自然に重ね合わせてしまいました。美術大受験の凄まじさ、努力と才能、夢見る自分。先生へ語りかけるような、当時を懐かしみ愛しく思うあたたかい言葉に、ぎゅっと胸が締め付けられました。昔、恩師にであえたことに心から感謝しました。

東村アキコさんはNHKの朝ドラ『エール』の後の『朝イチ』で初めて知った漫画家。当方３１年度公立学校の管理職を定年退職して、今まで読んだ漫画は『北斗の拳』ぐらい。（男性です）　でもこの番組でわずか２〜３分で紹介されたこの漫画に一瞬ではまった感じがする。どういう人でも一流の人にはその人にとっての「先生」がいる。芸術に対する厳しさを持ち、東村さんの漫画家としての土台を作ってくれた先生。その一見はちゃめちゃな指導についていく一人の女性。人生の転機は混沌とした生活の中に。そして先生に対するあたたかな思慕。この漫画は意味ある人生へのすばらしいガイドになりうる本だと思います。もう一度学級担任になれれば学級文庫のなかにぜひ揃えて生徒に読ませたいですね！

赤裸々に描かれた過去に懐かしさとか激しさとか後悔とかいろいろ感じてしまいます。泣ける！

先生の存在がどれ程偉大だったのか、、。笑って、かなり泣きました。未熟で恥ずかしくもあるけれど、若い頃の希望の強さとか有り余る時間とかキラキラしたものを思い出し、懐かしさに包まれ、また、今を思い後悔したり。心を突気抜けて行くような彼女のマンガ、本当に素敵で改めて大ファンになりました。

作者の実体験が基に成ってるそうで、漫画に登場する美術の先生はキツイけど、生徒思いの温か味がある人なんですね。進撃、ワンピースの作者は皆、九州出身です。東村先生も九州出身なので負けずに頑張って読者が満足する作品を世に送りだしてください。

若いときの後悔はふとしたときに思い出しては、胸をぎゅっと締め付けます。若いときはがむしゃらだし自分のことで精一杯。アラサーになってみて分かります。作品を通して私も自分の過去の後悔について少しだけ向き合えたような気がします。そして、そんな過去の自分を少しだけ肯定してあげてもいいかもしれないと思いました。とても素敵な作品でした。

本でも持っていますが、電子でも買ってしまいました。何度読んでも最高で、大好きな作品です。漫画を読んでこんなに笑ったり泣いたりしたのは初めてです。東村さんのあのときああしていれば、こうしてればという後悔が痛いほど伝わってきて心が苦しくなりめす。誰に対してもおすすめしたい漫画です。