レビュー一覧

「シチリアの恋人たち」シリーズの2作目です。最初のヒロインの印象が男性を振りまわす小悪魔タイプかと思っていたのでちょっと驚きました。困難に立ち向かう自分をしっかりと持った素敵な女性だったです。なのにヒーローは勝手な妄想で負の方へ負の方へを自分を追い込んでいくし。頑な過ぎ。でもお義母さんが味方で良かったです。

ハーレクインには強いヒロインが多いですが、気ばかり強くて辟易することも多い中、このヒロイン（というかこのシリーズのヒロイン）は芯が強くてかっこいい！そして孤独すぎなヒーロー…このヒロインと出会えて本当に良かったねと思えます。プロポーズで言った「幸せになりたい」この一言に、ヒーローのこれまでの孤独さが詰まっていて、ただ「愛している」と言うよりずっしり来ました。

婚外子であることに引け目を感じているヒーローと、恋多き裕福な女医のヒロイン。恵まれたヒロインがいつかシチリアからロンドンに逃げ帰り、ロンドンに追いに来たヒーローはいつかヒロインを憎むようになるから。愛したヒロインに捨てられるのが怖いからとヒロインをふるヒーロー。押しかけ女房ならぬ、押しかけ医師になるヒロイン。「自分（ヒロインの信念）のために来た！」と、ヒーローへの愛を見せながら、真摯に村の人たちに対応するヒロイン。村人たちもヒロインのことを受け入れるようになりますが、ヒーローだけが受け入れません。不倫は良くないとは思いますが、ヒーロー母も善良で、善良なだけに小さいころからヒーローが苦しんでいたことが分かります。そして、なぜヒロインを受け入れられないのか、幸せになっていはいけないと思い込んでいるのか途中で判明します。ヒーローがあまりに頑な過ぎると思うのですが、小さなころから母親から「正妻に申し訳ない」と言われ続け、近くにもう一つの家族がいることも知って育つ環境。ネガティブになるのは納得します。ヒーロー義母のパブティスタ。自分の子も、婚外子のヒーローも分け隔てなく愛せる素晴らしい女性。ヒーローが打ち解けるのにこんなに時間がかかったなんてね。12歳で罪の意識を持って、今までヒーロー苦しかったろうに。ヒロインに幸せにしてもらってください！

三浦さんの作品は好きなので、いつもは無期限にするのですが今回初めて48時間レンタルにしました。ヒロインは男前な性格で気に入りましたけど。あと、絵が後半になるにつれて雑になっていくのが凄く気になりました。

セットで購入。頑固で自分の考えに囚われいるヒーロー。ヒロインと相思相愛になったが ヒロインの家系が資産家と知り、自ら離れる。しかしヒロインが行動を起こし、ヒーローの住む地域に移住して来る。結局ヒロインを拒みきれず体の関係に…でも結婚は NOのヒーロー。ヒロインが妊娠したので、やっと結婚を決意するが、ヒロインは「妊娠したから結婚する」事に憤慨。ヒーローの義務的プロポーズを断る。結局、義理母や村民達が 説得？押し切った感のあるプロポーズを、受け結婚に合意するヒロイン。そんな結婚が長続きするのかな--？ヒロインはヒーローの性格に見切りを付けていたので、何かあれば即、離婚しそう…兄弟で 描く作家さんが違うのは…微妙ですね。印象が違いすぎます！

このシリーズの兄弟はみんな変に頑固だと思います。長男もかなり厄介だと思いましたが、このお話のヒーローの方が面倒臭い男性だと思いました。

ヒロインはステキな人自分をしっかりもってるかたやヒーローは・・

セットで借りて読みました。シリーズの第２部・イギリス人医師アンジーとマルテッリ家三男ベルナルドのロマンス。両親は自分のせいで死んだから幸せになっちゃいけないベルナルドの心の殻を情熱的なアンジーが突き破っていきます。途中まではぐいぐい惹かれたけど、急に失速。結婚の話で怒ったアンジーが突然翻意してＯＫした経緯が伝わらなかった。でも、絵は綺麗だしベルナルドは私の好きな優男系でヨカッタ！

グイグイ女子なヒロイン、こじらせネガなヒーロー、対照的な二人。そんなカップルは案外うまくいくものです。

ヒロインの行動力とたくましさがとても魅力的でした