レビュー一覧

スポーツジャンルに属する漫画ではあるが、主題はあくまでオリンピックを目指すノノの戦いの軌跡。そしてノノが女性であるために起きる様々な騒動を描く。岡本倫が「エロコメ」というジャンルを確立させた作品。ジャンプに対しての真剣な部分よりも、フリフリ服やネコ耳をつけてポーズする時の方がキャラクターが活き活きしている。このテのギャップ表現が作者は得意で、他作品でも明⇔暗の切り替えが上手い。結局最後はオリンピック出場決定で幕を閉じるのだが、それで良かったと思う。さすがにあの調子でオリンピックまで描くのは無理だろう。

スキージャンプには興味なかったが、見事な男装にだまされた。

スキーの要素もありつつ、ギャグもあってとても面白かったです。

マイナースポーツって難しいけどこの作品は面白い

連載の時に読んでいて、最終回の終わり方をはっきり覚えていなかったので、読みました。同じ高校のメンバーばかりが日本代表に入ってしまうのは、ちょっと偏り過ぎで、よくあるスポーツ漫画の形です。それさえなければ、素晴らしい作品かと思います。

コメディ＋スポ根モノ？時々エロ。キャラが立ってて面白い。主人公よりわき役のほうが魅力的かもしれません。嫌な奴なのに面白いキャラ多し。ラストは「え、そこで終わり？」な唐突感があります。

亡くなった兄の意思を継ぐ…という簡単な話ではなく、辛い過去があって男装してまでスキージャンプをするというのが見ているこちらも辛いです。結果次第で対応が異なるのが、日本でも同じことがありそうで、怖いと思いました。

前作の首チョンパ祭りから一転、正統派なスポーツ漫画です。題材はスキージャンプと珍しいものを取り上げてますが、当時五輪に女子がなかったがゆえに身分や戸籍を偽り男装してのスキージャンプが描かれることになります。同じようなプロットで、石渡治の『love』がありますが、あちらと違ってこちらは作者の隠しきれない性癖がそこらかしかに散見されます。誕生日に強姦未遂や、あまりにもバイオレンス過ぎる（いい人なんだけど）アナルショップ先輩など、ぶっ飛んだ方向に個性的なキャラが多数登場します。現実世界のルール改正や女子ジャンプの採用によって、本作はやや尻切れ気味の唐突な終了を迎えます。岡本倫が好きだけど、あんまりひどいエロ・グロはちょっと・・・、という人（いるのか？）にはオススメです。

面白かったけどちょっと尻すぼみな感じはあった