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レビュー一覧

屍鬼

5点 4.3 12件
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  • 2022-03-30
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    原作の小説がある中でコミカライズされたものとして考えて星5にしました。他のレビューを見て分かる通り、この作品を読んでいる方の殆どは小野不由美先生のファンです。きっと原作を読まれてからコミックを読んでいると思います。まず、大前提として原作とコミックは話の展開から似て否なるストーリーを歩んでいます。というのも、原作者の小野先生がコミカライズの条件として「原作の流れをなぞるのみにしない」としたからです。後書きでもフジリュー先生が「好きやらせていただけて」と書いてあるのはそういうことです。なので原作を読んだ方は、3巻にして尾崎先生が気づく事に驚かれたでしょうし、コミック派の方は原作を読むといかに尾崎先生、若御院、石田さんたちが死の蔓延る村、その原因をいつ掴むのかとハラハラしたことでしょう。この作品の凄さはそこにあると思います。小野先生の重厚な文章、緻密な伏線、想像するのも恐ろしいのに読まずにいられない描写、それらを絵とページ、開きやめくりで魅せるコミックに完全に昇華したことです。フジリュー先生の構想は原作を汚さず、原作読者を「そうなったら……」と思わせるほどのものです。複雑に絡む登場人物を逸脱せず、コミックとして魅せる。大川富雄はその代表ですね笑進撃の巨人のように松を持ち上げましたが、それは大川に抱いている私たちの想像を大きくそれず、笑いを浮かべさせるものでした。小野先生が最終巻で封神演義について触れており「原作をあんな風に漫画化するなんて」と感じ入っていました。その時の小野先生の感覚を追従しているような気がします。あの屍鬼をこんな風に漫画化するなんて。原作者の「とても原作を大事にしてくださって」の一言で私は読んで良かったと思いました。屍鬼は、恐ろしく暗い話です。屍鬼が恐ろしいのか、人間が恐ろしいのか。ホラーミステリ好きな方は是非ご一読ください。背筋が震える恐ろしさと、どうしようもないのかという哀愁がまっていますよ。私の好きなシーンは、桐敷の者たちが「必ずご挨拶に伺わせてもらいます」と言うシーンと最終巻に向けて、人間の狂気が酷くなるにつれてモブが写実的に描かれてるところです。一巻は、主要人物に比べてリアルに描かれてはいますが、最終巻はもう写真のように写実的で、ぞっとしてしまいます。是非。

  • 2020-07-06
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    原作とは違う話の展開ですが、面白いと思いました大川富雄がデカすぎるのも好き。

  • ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    小野不由美さんの原作が大好きで読みました。私が持っていたイメージと全然違うのでとまどいましたが、最終的にはおもしろかったです。画処理がすごすぎるのと、モブキャラとキャラの差が激しすぎるのとで違和感ありました。キレイ目のメインキャラは全般に苦手でしたが、特徴あるサブキャラたちはかなり好きです。

  • 2023-01-22
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    もの凄い作品でした。もちろんいい意味で。数年前に見たアニメが印象的で購入に至りました。ストーリーの抗えない流れもさることながら、細やかな心理描写や村人たち一人一人の性格が見てとれて息を呑みます。大川の旦那が息子と対峙した時の尾崎のモノローグが回収された時は震えました。気になってる方はぜひ全巻通して読んで欲しいです!