レビュー一覧

可愛すぎてちょっと物足りないくらいでした。もうちょっとゴタゴタしてもいいのに。

全部で4話。各話、別の人物のストーリー。この作家さんの他作品よりはイマイチだった。1話目は彼氏とキスがなかなかできない女の子の話で、恋愛経験のある大人の姉の助言がカギになる…けどこの姉、妹の日記を常習的に無断で読んでは自己中心的な理由で偉そうに説教。と思ったら唐突に自分語りを始め、さらには妹の彼氏からの電話をとって勝手に切り、妹は彼氏との関係悪化。こんないかれた姉の力添えが良い感じに描かれるのが腑に落ちない。2話目は主人公だけでなく周りの人物の恋愛も同時に描かれるため少し長い。面白くなくはないが相手の男が主人公に惚れる理由がどこにあるのか疑問。3話目の相手の男はこの作品で一番どこに魅力があるのか謎。剣道部だが、何故か教室に竹刀を鍔をつけた状態で持ちこみ、自分の不注意で床に転がしたところをまたいだ主人公に「竹刀をまたいだ、謝れ」と怒る。必死に謝る主人公に「いいよ」と優しく微笑み、胸キュンする主人公。意味不明すぎて怖い。多少破綻してても強気な男が魅力的だった時代なのだろうか。でこの男が主人公をなぜ好きになるのかは不明。重要なはずなのに描かれてなかったため恋愛話のはずだが恐怖が残る話だった。作品の内容はこんな感じだが、安定の読みやすさはやっぱり良いと感じた。