レビュー一覧

石花荘というまかない付きの下宿が舞台のほっこりラブコメディ。そこに下宿しているヅカファンで腐女子のフランス人ジャド、スキンシップ過度のエジプト人アリー、アニメ好きで酔うと女装コスプレしちゃうフィンランド人ミカという何とも個性的な外国人店子組に、爽やかイケメン大学生の広野が仲間入りするところから物語が始まります。そんな彼が心惹かれてしまったのが、穏やかで綺麗で料理の上手な管理人さんの生成。ストーリーの視点がそれぞれに変っていくので、生成も広野を“心のアイドル“として日々ときめきを感じていて読者にとっては「両片想い」の行方を見守ることになるのですが、これが二人とも控えめな草食系しかもまともに恋愛経験のないDT（何のご褒美ですか！）というからなかなかスムーズにはいかず… そこの店子3人組が絡んできて色んなお膳立て・ファインプレーをやってくれちゃいます。小林典雅さんらしい笑えるシーンも多く、奥様を運ぶ選手権や停電の時の懐中電灯（木下さんのイラストがまた笑える）“悪い大家さん“などに典雅節炸裂でした。作者さんも後書きで触れていますが、広野が以前住んでた騒音だらけのアパートの隣人「こ、これは例の2人ではないか！」と思ってたらやはり某国民的スターCPでしたね。こういう他作品とのリンク大好きです。

木下けい子先生の挿絵が入ってると、ついつい借りてしまいます（笑）お話自体は大きな事件もなく、両片思いということが最初からわかっているので、微笑ましく進んでいきます。ほのぼのとしたお話が好きな方にオススメです。

両片思いのラブコメで楽しく読めました。シリアスさとか切なさとかは一切ないのでかる〜い気持ちで読んでください。

賑やかな外国人店子チームに応援(?)されながら一途で性格◎な爽やかイケメン日本人大学生と美人で気立てがいい大家さん(代理)の恋のお話。最初から両片想いでお互いの気持ちを交互に読めるのがいいです。アットホームで少し変わっているけど素敵な仲間たちに囲まれた下宿生活にちょっと憧れます。

石花荘の和気藹々とした雰囲気が伝わってきて、こんな日常があったら、すごく楽しいだろうな…と、読んでいて癒やされます。フランス、フィンランド、エジプトの個性豊かな店子さんが出てくるのですが、彼らが披露してくれるそれぞれの文化が楽しくて、お料理とか言葉とか、初めて知ることがいっぱいでした。三人が結託して主人公たちをくっつけようとするのですが、方法がちょっとズレてて笑えます。奥様運びや、停電シーンなど、このお話でしか味わえない面白さがあると思います。二人ならではの初体験と、幸せなラストがとっても良いです！

木下けい子さんの表紙に釣られて、思わず購入してしまったのですが、木下さんの絵が、作品の雰囲気に合っているようには感じられませんでした。木下さんの描く、サラッとした優しいタッチの絵柄は好きなのですが、この作品の受けの容姿が、文章とはちょっとイメージが違う…と感じてしまいました。サラサラ黒髪の美人さんには見えなかった。外国人キャラも、エジプト人以外はあまり外国人に見えず…。私の想像した外国人とはちょっとかけ離れていました。しかも木下さんって、複雑なポーズになると、デッサンが狂ってしまうんですね…。お姫様抱っこのイラストには、ちょっとショックを受けてしまいました。ある程度の重さがある人間を持ち上げているようには見えなかったです。 小説家さんのほうは、初めての作家さんだったのですが、モノローグの雰囲気が、高月まつりさんに似てるな…と感じました。ちょいテンション高めの軽い感じのモノローグで、読者に気持ちを伝えていくトコロが、何となく似てるかな？と思いました。登場人物が沢山いて、楽しい雰囲気でしたが、優しく、繊細そうな受けが、まさかの襲い受けで萎えてしまいました。まさかのギャップについて行けず、星3つの評価です。

この下宿日本には珍しけど海外には結構ありそう。

この方の作品では、もっとはっちゃけたのを読んだことがあるのですが、今回はコメディーなんだけれど可愛さが散りばめられてる感じがしました。こんな下宿がホントにあったら大変そうですが（笑）。

ハッピーエンドなんですが、ちょっと間延びした感じがして一気読みは出来ませんでした。

下宿屋さんの日常がほんわかと進んでいきます。世界各国の店子とかゲイの大家さんとかコミカルに話が進むので、楽しく読むことが出来ます。