レビュー一覧

絵がきれいで好きな漫画家さんでした。この作品は全然知らなくて、たまたま見かけて購入したのですが、本当に泣けました。。。

戦争の悲惨さ、理不尽さに翻弄される人々の人生を見事に描いてます。こういうことも起こりうるのが悲しいですね。

1冊まるごと表題作です。ラストが感動的でした。

最終ページで、忘れていた語り手が明かされる。とても良いラストでした。結婚後、晩年、伴侶が死ぬ間際になって恋に落ちる。そういう愛の形もあるんだな、と。決して不快ではない、なんとも言えない余韻が読後に残りました。

思ったよりもあっさりめだったけど、戦争の理不尽さはよく出てた。強制的に食べることが出来ないって、今じゃ想像つかないけど本当に恐怖なんだろうな。

戦争は怖ろしい…実際に体験はないけれど、忘れてはいけない人間の罪です。今、普通に生きてるのが幸せだと思えるお話です。いいお話でした。

戦争は言葉にならないぐらい悲しい出来事だと思います。

サチの夫となる人はPTSDを抱えて苦しみサチの父親は非常に幸運だったと言って良い。言いたくない経験はあったろうけど。サチの母親は包帯だらけの姿を見た時、ダメかと思ったけどね。ロシアでの捕虜虐待…捕虜虐待は国際法で禁じられてるけど、日本もアメリカも平気で破ってた。戦争ってそう言うもの。

画は見やすいです。戦争の痛々しさ、醜さ、悲しさなどの表現はありますが、心に残りません。可もなく不可もなく、、、。と言う感じでした。

面白かったです。この作者さんはこういう漫画も書ける漫画家さんになっているんだなあ、とも感心してしまいました。