レビュー一覧

はぁ…胸がいっぱい。よくあるセフレ関係から始まる恋の話ですが、この作者様が描くとこうなるんですね〜。攻めの松根はゲイでありながら家族の期待に応えるための結婚を控え、受けの倉橋は親の愛情を感じてこられなかったわだかまりがあり…、ありがちな葛藤を秘めた二人の話なのに、なんだかすっっごく胸に沁みました。一歩踏み出した二人には思わずウルッと。心理描写が的確だからなんだろうなぁ。二人が誠実なキャラだったのも良かったし、色気も適度にあり説教クサくならないのも良かったです。電子限定特典まで素敵でホント感謝です。

ひさびさの大当たりです！！！！！読んでいて切なくなり、涙が出てしまいました。でも、切ない苦しいだけでなく、時々クスッと来る部分もあり。バランスがとても素敵でした。二人の関係が本当にいとおしいです。そして、物語の進め方が圧巻です！！！よかったよぉー。もっとこの二人を見ていたかったです。永遠に見続けられます！！！！この話を描いてくださった大島かもめ先生ありがとうございますm(_ _)m！出会わせてくれてありがとうございます！！！

雑誌drapで何話か読んでいて、手応えが良かった作品だったので購入してみました。 良いところの、見た目も性格もクールビューティーなお坊っちゃま攻め(白髪)と、親に愛情を注がれなかった、かなりのブラコン受け(黒髪)のお話。どちらもゲイなので、ストーリーや設定に、無理なトコロや、違和感を感じるトコロは少なく、スーッと読むことが出来ました。星を1つ減らした理由は、クールビューティな攻めが、もっとガッツくトコロが、澄ました顔がぐちゃぐちゃに崩れるような、ドラマチックな、ギャップがある表情、展開が欲しかったから。受けに別れを切り出されたり、受けのコトを思って、大決断をする場面もありますが、終始、無表情で、淡々としていて、つまんない…と思ってしまいました。エロ描写がサラッとした描写だったので、もっと詳しく長いエロ描写で、いつもは無表情の顔が崩れるぐらい、受けにハマっている様子を描写して欲しかったです。 受けの両親が、お兄ちゃんは可愛いがるケド、受けには関心がない…という設定も、なんだか嘘くさく感じました。だって呉服屋でちゃんとしてそうな家。父親は関心が無くても、母親は可愛いがるとか、どちらかは関心を持ちそうだけどなぁ…と思ってしまいました。ネグレクト気味な家庭とかで、お兄ちゃんと2人で支え合って育ってきた…といった設定の方が、受けの度を過ぎた、ブラコン設定の説得力が増したのではないかな？と感じました。しかし、淡々としていながらも、攻めの受けに対する愛情は感じとれました。良いトコロのお坊ちゃまのゲイは、色々大変ですね…。

高評価に惹かれて借りてみましたが、自分には合いませんでした。セフレとして出会って本気になるという2人でしたが、お互いどこに惹かれて本気になったのか、よくわかりませんでした。寂しいもの同士が、家庭環境から逃げて一緒に居ることにしたようにしか思えませんでした。評価下げてすみません。

うっわ〜！めちゃくちゃ良かったあ〜！！ストーリー的にはよくある話って感じでしたが、絵がいいのかなあ、二人の表情が言葉以上のことを物語っていて、全体的に漂う切ない雰囲気にぐいぐい引き込まれました。「酒、飲み終えたくない」とか、ちょっとした台詞にわかるわかるーって共感。恋愛の感情に男も女も関係ないよね。何度も読み返して楽しみたいと思います。この二人のその後、読みたいな〜！！

この作家さんスキなので、即買いだったんですが、いままでで、一番いい！よすぎる！すごくいい！やばい！絶対読んで損なし！すーーーーごくよかったです。心情、葛藤、心の流れすべてがよかった。表情ひとつとっても最高でした！えーー！なんてことない話なのにこんなにステキに見せれるなんで最高です！！！

結婚するという相手に別れを告げて、「俺を惜しむあいつの表情 そんなささやかな喜びの記憶を溜め込みながら 俺はずっとこんなふうに生きていくんだろう」…穏やかなのに救いのない孤独が胸に刺さる…と思いきや「ヤバイ 若干死にたい」からの酒とスプラッタ映画でオトす。このあたりの機微が、ああオトナだなぁ〜。そしてその酒を「飲み終わりたくない」でまた泣きたくなってしまう。間接的な表現で感情を揺らすのがお上手です。剽軽なぐらい明るい隼斗がひとたび心を開いてから見せる危うい一面や、堅い殻をまとったようにも見えた央倫のストレートな愛情表現を見て、二人が一緒にいることができて本当に良かった…と幸せな気持ちになりました。二人とも髪型一つで社会人としての昼の顔と恋をしている夜の顔が全く違って、それがまた色気があって素敵でした。

生家の家族とうまくいってなくて孤独を抱えているという共通点が二人の心を近くしたのでしょうか。でも二人ともがそれぞれ自分の生き方を固めようとした時、家族の愛情に気づくという展開に心が温かくなります。一緒にいることや何もかも理解して受け入れることが家族なんじゃなくて、わからなくても尊重して程よい距離を置くことも必要ですよねー、という感想。洋子さんがイヤなお嬢さんじゃないのがまた切なくて、でもそんな場面のすぐあとに動揺した駿斗が芋けんぴの袋持ちだして激しく萌えました。突然の芋けんぴ。でもなんか駿斗の人柄がチラッと見えて、細かいところ見る楽しみのある作品でした。大島かもめさん作品はテーラーと坊ちゃんとか、上司部下とかリーマンと定食屋とか、立場や境遇が違う二人の異文化交流みたいなところに面白さがあるのかなーと思いきや、職業は違えどお育ちの良さが似たような感じの、ちょっと種類の違う葛藤を抱えた二人の再生のお話もぐっとくるんですね！

大人として互いを詮索せず割り切ったセフレ関係にある松根(攻め)と倉橋(受け)。一度はそれぞれ別の道を歩いていくことを選びながらも、再び同じ居場所に戻り本当の関係を築いていく過程がとても丁寧に描かれています。松根は家族からゲイであることを蔑まれ、家族の中の役割として女性との結婚を考えている。倉橋は幼い頃から唯一自分を気にかけてくれていた兄が家庭を持つことになり、これから１人になってしまうという大きな不安を抱えている。ひょんなことからセフレの松根の表の顔を知ってしまった倉橋は、彼のこれからの事を考えて一旦身を引くのですが、松根は家族のしがらみを断ち切り自身で縁談を破棄します(この相手の女性がBLには珍しくアッパレな女性でした。縁談を破棄するシーンがセリフが少ないながら秀逸！彼女の将来に幸あれ…)人生の上での大きな決断をすることに臆病になってしまうチキンハートな二人が、お互い一緒にいることを選び向き合っていく…淡々とした中に、マイノリティとして生きるシリアスな現実と切なさがギュッと詰まった非常に素敵な作品でした。

うーん普通でした。昨日読んで今レビューですが、印象に残るセリフやシーンがなかったのでどんな話だったか思い返さないといけないくらいサラっと流れていきました。といっても悪いというワケでもないので、本来なら星３くらいはつけたいところなんですが、６チケは痛かったなと思えたのでちょい辛めの採点です。ここ最近とても面白くてクセの強い話を続けて読んだので霞んでしまいタイミングが悪かったかもしれません。