レビュー一覧

昔はファッショナブルながらもどこか危ういエッジのきいた作品を描かれる方でしたが、これはまた全然違う作風です。マイペースで仕事をしている漫画家の主人公さくらと棋士の卵の息子くん、さくらの友人でイベント会社勤務の明海さんとその2人の幼い子どもたちの共同生活。ドラマティックな出来事が起こるでもなく、趣味のメダカの繁殖にいそしんだり新しい趣味を始めてみたり…そこにはシングルマザーとしての切羽詰まったものや（どちらの母子にも、全く元夫が登場しないんですよね）将来に対する不安みたいなものがなく、ふんわり緩やかな日常生活が描かれています。さくらと明海は長年の親友というわけでもなく、絶妙な距離感でお互いをうまく支え合っていて「ああ、女友達とこういう共同生活っていうのもいいな」と感じられます。2巻でさくらは共同生活を解消し、海外で生活することを選択しますが物事に執着しない潔さが爽やかですらあります。Q太さん自身を反映した作品だと理解していますが、この後に描かれた『ひらけ駒！』の宝くんは、この作品でのかえでくんなんでしょうね。

とりとめのない何気ない内容は好きが絡まないと読めないです。何気ない話を読ませられるってすごい特技。自分は合わなかったです。

素敵なお話でした。現実なかなかこうはいかないけど。

自立した女同士で住むのって楽しそう。女性が集まって子育てするのって、メリット多そうだなぁと思って読んでたから余計に、最後の決断は凄いなぁ。

昔から大好きな南先生の作品に出会えてとても嬉しいです。まだ１巻しか読んでないけれど、この先どうなっていくのかとても楽しみです。毎日シンママさん達は、お子さんたちのごはんを作って、お世話してまた忙しい仕事をこなしてホントに大変。シンママさんたちも、一日のうちホッとできる時間があればいいけれど、大抵はどんどん流されていく。本当に困ったとき誰か話し相手や、泊まれせてもらえるような友達でもいればラッキーだけれど、それは本当に難しい。この作品に出てくる２組のシンママさんたちの関係までなれるって、本当に奇跡に近いかもしれない。シンママさんだけでなく、実際旦那さんがいても旦那さんが超激務で家に帰れないとか、家に帰宅帰宅しても子供のせわを全然しないで、ゲームばかりしている旦那さんも困ったもんです。一人で子供を育てたりしているお母さん、寝るひまもなく介護と仕事で働いてるお母さん、本当に頭がさがります。

強くしなやかに生きていく主人公に憧れます。自分に力があると、周りの人に優しく、いつも生き生きとしていられるのかな。100ポイントで読めるなんてお得でした。大人の女性におすすめします。

他人同士の二家族で共同生活なんて、私だったら些細な事が気になりイライラしたりして、絶対に無理だなあ。相手に必要以上に干渉しない（頭ではわかっていても難しい）で、相手にも自分にもストレスをためない、成熟した対人対応ができる母親同士だから、とも思います。最後は・・・やっぱりこうなったか。子供だけでなく母親も日々進化しているという証。納得の終わりでした。

同じく母子家庭の自分にとって、理想の生活。これからはこういう新しい家族の形が増えていくんじゃないかな。増えてほしいな。いや、新しくないかも。江戸的かも。江戸の長屋的。みんなで子育て。ステキ。

この二家族の関係性がとても素敵だなと思いました。

二組のシングルマザーが支えあいながら暮らしていてこんな生活もいいな～と思いました。ちょっと憧れますね。一人で子育てって思ってる以上に大変だしお金もキツかったりするので…