レビュー一覧

この作家さんのデビュー作とのことだったので、7ﾁｹとお高めだったし、購入を躊躇いましたが、表紙とｻﾝﾌﾟﾙの絵の雰囲気がとても好きだったので、購入してみました。本当にﾃﾞﾋﾞｭｰ作？と思うほど、完成度が高かったです。中学生のときに、高熱のせいで難聴になってしまった航平と、複雑な家庭環境に育ちながらも、真っ直ぐで明るい太一が出会い、少しずつ距離を縮めていくお話です。お話の中でも徐々に聴力を失っていっている事への恐怖や、太一への友達以上の感情を持ってしまったことなどの複雑な心情が、とても丁寧に描かれています。本番はありません。ｷｽが1度あるのみ。でもそれでも私は全然問題ありませんでした。ｽﾄｰﾘｰ重視の方にはｵｽｽﾒです。欲を言うと、思いが通じ合ってからの2人がもう少し見たかったかなぁ。でも1冊まるごと表題作だし、読み応えもありました。これからが楽しみな作家さんです！

これはBLとして読んじゃダメです。BL風？です。なので、3つで。男女の話で普通にいいと思います。ガッカリしてしまった。7チケとお高いですし。ただ、良いお話だということは確かです！BLというカテゴリーなので期待してしまうことと、不自由な人や病気の人が元気いっぱいの人に会って救われ恋に落ちる、、、ストーリーは正直他にもありふれており、アラサー、アラフォーの経験値のある女子にはそんな簡単には感動しないかもしれません。私がもっと若ければ5を付けますが、歳とともに簡単には感動しなくなってきていい話だけどサラッと読み終わっちゃいました。

いやー、いい話。恋の始まりを切り取ったような、美しい話でした。初コミックということですが、やっぱりこういう題材は勢いで描かないとなかなか描きづらいんだろうと思います。昨今では、読み手もシビアになっているので、熟練の先生だとリアリティーがないだとか作風がどうだとかなりますからね。逆に、こういう初コミックの漫画での当たり作品があるので嬉しくもあります。これだからBL探索はやめらんねぇ。しかし、この作者さまのこのお話の運びは私好きですねぇ。なんかささくれだった心が凪ぐような、本当にいい話でした。エロはまったくありませんが、逆に純粋路線で進まれても、期待したい作者さんです。

はー、凄くよかった。R18目当てではなくストーリー重視の方にはおススメの作品です。初コミックスとは思えないストーリーと作画の完成度の高さ、素晴らしいです。この二人の続編が読みたい！それでなくとも次の作品が出たら即レンタルします。

こころが温まりました。なるほど、『ボーイズがラブする』からボーイズラブ。担当さん的確！(笑)途中までこのお話がBLだと言うことをすっかり忘れそうになりましたが、二人がちゅーしてくれたことで思い出せました(笑)難聴を患ったことで内向的になってしまった青年と、それをバカにするでも憐れみすぎるでもなく正面から向き合う青年のお話。彼らの心理がとにかく丁寧に描かれていて好印象。相手を思いやるとはこういうことですよね。もう少し友情→ラブにかわる描写が欲しかったところですが、それを抜きにしても☆５つです。読了後が爽やか。そして、続編を激しく希望しております。

BLだからこその葛藤とかそういうのはなかったです。全体的に聲の形の劣化版？と思ってしまいました。聞こえない葛藤、伝わらない葛藤があってこそのテーマだと思うし、なぜ都合よく主人公な声だけ聞こえるのだろうとか思ってしまいました。大学生ならもっとまわりの人は、本人の気持ちに寄り添ってくれると思う。聞こえないのか面倒くさいなってことはあるかもしれない、でも大学生ならもう少し大人な対応出来ないのだろうか、、、とかまあ漫画にリアルを求めるのは間違いなのかもしれないが、こういう題材だとどうしてもそういう部分を大切にしてほしいと思ってしまう。BLである必要性はないかな～

BL度が低いというレビューを見てましたのでそこは期待せず読みました。なんだろう、いいお話なんだろうけどただそれだけ。深そうで深くない。でもこのお話を「浅い」と言い切ってしまうと自分が最低な人間のような気がしてしまう。難しい。もっと醜い部分や人として普通持ってる黒い部分なんかを表現して欲しかったな。アンビリーバボーや仰天なんかで感動秘話を30分にコンパクトにした感じ。いいとこだけ摘んだ的な。もっと葛藤とかあったよね、みたいな。上手く言えずにすいません。悪い訳じゃないんですけど心に響かなかったんです。

連載から見てました。配信してほしいなぁと思っていたので嬉しいです。コミックの後書きで、担当さんが言った「どうかボーイズをラブさせてもらえないでしょうか？」の一言に笑ってしまいましたが、男子の濃い友情がもう大好きなので私は満足です。その濃さが恋愛感情かどうか分からない、けど会えなくなるのは嫌だというジレンマがきゅうっときます。また、コミックならではのその後の話も見たかったので良かった。

映画化するという広告が目について、障害をもった青年と、普通である青年とのBLというので、切なさとか、葛藤とか、リアルとマンガの境目を期待しながら読んだのですが、話しの筋は感動する筋になっています。残念なのは、作者も言っていた通り、ボーイズがラブできてない。これは普通に女性との恋で十分だと思います。せっかく女性じゃなくて、その普通の青年でなければいけないんだという理由があったのに、描き切れていない。また、障害をもった青年がどれだけ聞こえているのか、聞こえていないのか。それがマンガの中では分かりにくい。鼻声？って表現も過去の回想に一回だけで、彼の葛藤はあるんだけど、どう葛藤しているのかが分かりにくくて…番外編が出るようなので、そっちがもっとギュッと詰まっていることを期待しています。

辛口の評価ですみません。BLとして、の星二つです。絵も上手ですし可愛いと思います。マンガとしてもそれなりによい話です。B×Bでも、B×Gでも、よい友情物語になると思います。でも、BLであることの魅力は感じませんでした。キスに至るまでの過程が、ページをさいている割りに浅いと思います。BLとしては。