レビュー一覧

いやぁ、良かった。久しぶりに良いファンタジー物を読んだ感じ♪BLのケモミミ物は（これはケモツノか？）「ケモミミでなければならない必然性」を感じられる作品って少ない、と思ってたんですが、この作品は逆にケモミミ（有角人）の存在がなければ成り立たないお話にちゃんとなってるなぁと感心してしまいました。何より表題作の羊の数学者Dr・イーライが可愛い…めっちゃ可愛い♪青山さんの描く線が大好きなので、Dr・イーライのロングヘアの描写とか、睫毛の流れ方とか、美しい〜、そう「美」は「大きい羊」なんですよ（読めば分かる、笑）Hシーンはちょびっと、さらりっとですが、Dr・イーライがひたすら美しいです。他の読みきり作品もあっさり系ですが、それぞれの有角人の特性を上手くお話の核にしてて良いです。マイノリティである有角人の幸せを見つける物語、マイノリティであるけども彼らは皆一様にしなやかで強いです、読後感がとても良い。青山さんイーライまた描いてくんないかなぁ。

表題作と他3編のお話を合わせて、凄く素敵な「有角人」のオムニバスです。表題作はエロ有りなんですが、もう、初めて明かされる裸体になったイーライさんの美しさに生唾を飲み込みました。どのお話も「有角人」×人間の恋で、どこか哀さのあるお話です。切なくて美しい話が多くて感動致しました。ただ基本ベタ甘好きの私は、1回読めば大満足。何度も読み返す作品を★5つにさせてもらってるので１つ減らしました。とは言え、是非皆様に読んでもらいたい作品です。

表紙に惹かれてレンタルしました。いいですね角……！どのお話もファンタジーではなく、角の生えた人間が、珍しいけど世間にもある程度認知された存在として暮らしている以外、おおむね普通の世界のお話です。サンプルの、ヒゲ記者×天才数学者(ひつじ角)の漫画が表題作で、長編1本・短編1本・おまけ漫画1ページ入っています。他に、牛っぽい巻角の受(多分)、鬼角(2本)の攻、鹿角(2本)の受(多分)のお話が入っています。多分、と書いたお話には濡れ場はありません。表題作が一番好きです。数学者の先生が美人でかわいい。そして濡れ場がセクシーでよかったです……。他のお話もお話としては面白かったのですが、残念ながら攻受の趣味が合わなかったりで萌度が少し足りなかったので、星をひとつ減らさせて頂きました。すみません。この本を読んで良かったので「恋する靴屋」シリーズもレンタルし、好きな作家さんになりました。

イーライ、すっごく可愛いです。いろんな角のある人のお話。もっと続けられ（掘り下げられ）そうなお話なのに、こじんまりと纏められてて勿体ない感じもしました。一冊まるまるイーライ達のお話だったら、もっと好みだったかもしれません。

青山先生の靴屋さんのシリーズでファンになり、こちらも読んでみました。全編、切ない…。基本的にはどの作品もほのかなハッピーエンドではあるのですが、有角人の抱えている宿命が非常に辛く、厳しいものです。その中で愛する人に巡り合って、穏やかに愛を育んでいく姿が美しい。雨のそぼ降る日のような優しさを感じる作品集です。有角人とのキスはどんな風にセクシーなのか興味が湧きました。特別、角フェチはなかったのですが、こちらの漫画を読むと「角もありだな」と(笑)。個性があっていいです。

買って良かったです。どのお話も切なくて最後は優しい終わりかたしてました。「転校生のツノイ君―」のお話はウルウル来ましたね。望まずして背負うしかなかったハイリスク、もう少しじっくり読みたかった気もするので−★。

ツノがあるだけで、こうも絵が神秘的になるんですね。ヒトとの壁が切なく、その出会いがとても新鮮に！最初のお話しが一番好きかな。ツノの形も(笑)やっと結ばれたふたりなので、その後もぜひ描いて欲しいです。そして出来れば、二人しか残っていない種を、増やして欲しい。科学か何かの力で。

有角人にまつわるオムニバス。時代背景とか国とか有角人に対する世間の認識？が短編毎に違うので最初は少し混乱するものの、「そういう作品なのね」と理解してしまえば問題なく読めます。表題作は全体的に好きな感じではありますが、別の方が指摘してた通り「失敗作は川に流す」という設定が科学的にどうなの？と思ってしまい、やや評価は低めです。気にならない人は全く気にならないと思うし、そんなことより萌えればいいんだよ！ていう人もいるとは思うのですが、自分はその部分に妙に引っ掛かってしまってのめり込みにくかったです。全体的にシリアスな話が多い中、一番楽しめたのは明るいザ・BL！な話の「キラキラのキミ」でした。日常にちょっとだけ不思議をプラスしたかのような話で、「こういうのでいいんだよ…！こういう設定だったら何作も読みたいよ…！」と思ってしまったり…(笑)

うーん、ダメだったら川に…て話自体がおかしい。遺伝子についての話、科学の分野では失敗は成功の母ですよ。というか萌えられなかった、(´･ ∀･`)へぇー(°_°)ほー？で？って感じで何処が面白いのかサッパリ。切なくもなく、キャラ絵にも魅力が乏しく(特に眼の描き方)私には合いませんでした。これ借りた翌日に古本屋の100円コーナーで発見して脱力しました。

有角人のファンタジーストーリー。ハートウォーミングで切ない話ばかりで、どの話ももっともっと読みたかった。すごく好きな一冊です！