レビュー一覧

上手い…思わず何度も唸ってしまいました。 料理も風景も心理描写も見せ方を心得た方で それはそれは丁寧に文章が紡がれているので あっと言う間に引き込まれてしまいます。特に料理と風景の描写には 小説なのに『画かれる』って言葉を使いたくなってしまう力量！ 最後までイチャイチャは無いけれど、常に相手を切羽詰まった感じで意識している二人。 メチャクチャに壊したいとか子供っぽいようでいて、雰囲気は十分大人な恋愛もの。アンバランスさが また良かったです。 壊れ物につき取扱い注意な王子様の事が好きなのに、優しく出来ない野獣の話。 パティシエのイチ君の話も出るようなので、もしかしたら二人の甘い姿もチラ見くらい出来るかな♪

最初は正直、ダサいタイトルやな…と思ってしまいましたごめんなさい。理人も修司も面倒くさい性格だなーと思ってましたが、反発して噛み合わなかった二人が不器用に惹かれあっていく……その様子が、ものすごい美しく丁寧な表現で、何の矛盾もなく書かれています。現在の設定や過去の話、食べ物の描写がとにかくすごい。ぐわっと込み上げてきます。こんな作家さんがいたんだ…と半ば放心してしまいました……最高です！！

麻生先生を追っかけて、辿り着きました。な、なんてこった…！！！もう圧巻…っです。 さらに他のレビュアー様方、良いこと言う！言うっ！！！泣 レビューみてさらに感動でした。 ただ一つ、気になる事が。 叶本部長は報われないままなのでしょうか。 高遠先生、どうか最後まで見守った本部長にご加護を…！！！

最初は某大御所漫画家の某レストランマンガの設定に似ているな〜と思いながら読み進めていったのですが、理人や久我それぞれのバックグラウンドを丁寧に描いていて、とても面白く読めました。BLとしては色っぽいシーンも3巻を通して（最後まで行かないものを含めて）片手ほどしかなく、レストラン業界の裏側（シェフに限らずメートルやパティシエの仕事まで）や会社経営に関することも掘り下げて書いているのでかなりスローペース。だからこそ子ども時代に捕らわれ、食べる事に憎しみさえ感じていた理人がかつての仲間たちに見守られながら、修司とイチの作った料理を口にして心の底から「おいしい」と言った場面は「やっと理人が悲惨な子ども時代に別れを告げることが出来たんだ！」と思わず読んでいるこちらも胸がキューン…　その後、修司に「君が好きだ。…嘘みたいだ」「君と一緒に生きたいんだ」と告白するシーン、生まれて初めて他人に自分の心をさらけ出した理人と、戸惑いながらも理人の身体も心も包み込もうとする修司。真剣に向き合う二人の描写がとてもお上手で読み進めるのがもったいないほどでした。最後は八神元会長も含めての心に染み入るようなハッピーエンド。叶さんが良い人だっただけに、ちょっと可哀相でしたが皆の幸せを共感できる素敵な作品でした。その後の甘々な二人もSSで読ませていただきたいものです！

初めての作家さんでしたが、文章うまいなーと思いました。攻め・受け両方、性格が複雑というか、屈折しまくってます。1巻目は反発し合っててHシーンがほとんどないんですが、今後二人がどうなるのか気になる展開で止まらなくなります。２，３と続けて読み、まるで映画のような物語だと感じました。不器用なふたりの想いがもどかしくてもどかしくて、早く理人を受け止めてあげてと、涙が出ました。BL色はあまり濃くないですが、読み物としてとても優れた作品だと思います。ただ、続きが気になって、修司の修行時代とか、買収の話とか、すっとばして読んでしまいました。。。作者様、すみません。。。

なんだかTVドラマになりそうな、おもしろさがありました。シリーズ全部読んでみたのですが、この作家さんは人物に息を吹き込むのが上手いです。レストランを舞台に様々な人間模様が描かれていて、本当に実在してるような気がしました。もう少し両思いになってLOVELOVEの2人を書いて欲しかったなー。

☆4.5、面白かったです。色んな人たちに出会って受けが過去を乗り越えていくお話ですが、思った以上にシリアスでした。出てくるキャラクターが魅力的でした。もぅ少し最後に甘々があれば良かったかな。

一気に全巻読みました。他のレビューでも言われてましたが、映画のように、過ぎて行きました。主人公の受けさんが、ぶっきらぼうで不器用、でも、情熱のある攻めさんとレストランの仲間に支えられて、成長していきます。叶さんにも、幸せになってほしいです。

面白かったのですが、三部作にするほどかなぁーと…2巻目は視点が変わって、攻めの修行時代の話に飛んでおりました。せめて二冊にまとめて欲しかったです。

ところどころ展開ができすぎかなと思いつつ、3巻まとめて読んでしまいました。